息子② 険悪な3年間

日曜夕方
わたしが出先から戻ると
既に帰宅していた息子

「君の部屋はないから
寝る部屋は、アロマ部屋、
過ごすのはリビングね」と
前もってLINEだけしておいた

大学の宿題?らしきものを
ダイニングで音楽かけながらやっていた

「お、早かったね」
「うん」

「おおお、素直じゃないか」(心の声)

・・・

この3年間は
わたしと息子は
険悪ムードがいつも漂っていた

「外いってきな!!!いい加減、外いってこいよ!!」
何千回何万回いってきたことだろう

会社から帰宅して
息子が部屋に籠っていることが
本当に恐怖だった
いつも動悸がしていた

部活もない
授業zoomとかが
とてもとても多く
暇な時間を持て余しまくっていた3年間

バイト禁止の学校だったけど
「部活もなくて時間有り余ってるならバイトしな」と
わたしが斡旋しまくっていた

続けばいいが
結果いつもすぐ終わってしまう

ひどいときは
朝から夜まで
部屋に籠ってるから
「外いって身体動かしてきな」
「掃除するから頼むから外いってくれ」
だんだんひどい言い方になっていたと思う
動かない息子に
叫んでいた時もあった

部屋に籠って
スマホばかりみて
明らかに目がうつろになってる息子を
正直見てられなかった

ずっと気持ちが重かった

外に出てくれるだけでほっとした

まあそんな3年間だったから
ろくに口もきかない
学校のこと友達のことはほぼ言わない
学校を休みたがる

1階におりてくるときには
でかいヘッドホンをしてる

本当にずっとずっと険悪だった

いってみると
息子のことが
アレルギー状態だった

とにかく早く離れたかった

わたしが家をでるか
息子が家をでるか

いつも考えていた

続く