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日向坂46の曲の良さを伝えたい #4 『抱きしめてやる』

砂丘の中からこんにちは!

タイトルを「日向坂の曲の良さ」
としていますが
今回は前身、けやき坂46から1曲。

※個人的な意見のため、ご容赦ください。
(こんな解釈もあるんだと
曲を聞き直すきっかけになれば嬉しいです)



曲の概要

欅坂46 2019/2/27 発売
8thシングル 『黒い羊』TYPE-B 収録曲

歌唱メンバー

けやき坂46 メンバー全員

曲の個人的解釈と考察

イントロ

まず聞こえてくるのは
バグパイプのような気持ちのいい音色。

振付。
バグパイプの時には
抱きつく前の腕を広げた状態。

腕を広げた振付

転調が入ると
抱きついた後の状態に。

抱きついた後の振付

人を抱き寄せたというより
くうを掴んだ感じ。

もどかしい想い

戦ったら負けることもある
傷つくこと 何も恐れるな
命ある限り 悲しみの瞬間は避けられないんだ

もし一人きりで そう立ち上がれないのなら
すぐ近くにいる 大事な人を探して
大声で叫べ!

この歌詞から
悩む者に語りかける人視点の物語だと
考えられる。

「もし一人きりで」以降の歌詞からは
語り手は悩んでいる人への想いはあれど
相手の"大事な人"にはなれず、
悩みに気付けないが気付きたい

そしてその人の近くにいるのに
相手の想い人にもなれない

というもどかしさが読み取れる。

そう考えるとイントロの
くうを掴んだような振付が
意味を成してくるのではないだろうか。

語り手の苦難

ああ 腕で思いっきり抱きしめてやる
  (飛び込んで来い)
ああ もしもあなたが嗚咽したって
  (変だと思わない)
ああ 男だからって我慢しないで
  (素直になれよ)
私がちゃんと守ってあげるから
人は涙溜め 強がる 弱きもの

サビ。
ここで語り手が女性であり
相手が男性であることが発覚。

このサビの肝は
"ああ"という歌詞。
「私がちゃんと守ってあげるから」
一見2人の会話に聞こえるが
「ああ」が入ることで一変する。

抱きしめて守ってあげたいが
相手は私を頼ってくれない
という切なさが如実に表れている。

この2文字は語り手の苦難なのだ。

自己嫌悪する男性

迷いなく前に進んでいたのに
ふと立ち止まり 何を思うのか
他人を気にしてた自分の事嫌になってしまったか

ここで、最初の歌詞通りに
敗北を恐れず戦った男性は
何かを気にしていた自分を嫌悪する

今逃げ出したって 誰も責めたりしないよ
そう そんな声には耳を塞いでしまえばいい
ここまで走れよ

男性は再度悩むが、前とは違いこの曲の主人公
つまり語り手が今回はそばにいるのだ。

どんな辛さも抱きしめてやる

ああ どんな辛さも抱きしめてやる
   (全部まとめて)
ああ 誰もあなたを連れ戻せない
   (絶対守ろう)
ああ 男も女も関係ないよ
   (瞼閉じて)
私の胸でただ眠りなさい

辛さを抱きしめる
ここには全部受け止め守り抜くという
語り手の想いが込められている。

人は自分の弱さ怯えて 愛を知る

語り手の想いを知り胸で眠った男性。

自分の弱さを受け止めた彼は
愛の素晴らしさを知った。

2人の関係が進展したか明確にされていないが
次の歌詞の部分のパフォーマンスをする
メンバーを見ると少しわかってくる。

愛を知った末に

ああ 腕で思いっきり抱きしめてやる
   (飛び込んで来い)
ああ もしもあなたが嗚咽したって
   (絶対守ろう)
ああ男だからって我慢しないで
   (素直になれよ)
私がちゃんと守ってあげるから
人は涙溜め 強がる 弱き者

先程「ああ」が
切なさを表現していると
お伝えした。

しかしラスサビでの「ああ」は
男性への想いが通じた語り手の
"歓喜"とも捉えられる。

ラスサビで笑顔を見せる宮田愛萌

1サビの時よりも
心なしかメンバーの表情も明るく見えてくる。

アウトロ

イントロと同じバグパイプが聞こえる。
美穂、柿崎が中央へ。
少しずつメンバーが小坂へと寄り添う。

小坂を抱きしめるメンバー

ここの振付は語り手と男性が
1人ではなくなったことの
暗示ではないだろうか。


伝えたいこと

表題とのつながり

欅坂46、8thシングル『黒い羊』

黒い羊の歌詞やMVには
色々な感情が渦巻いていて、ここには
平手友梨奈の想いや葛藤があるのだが
それはまた別の機会に
語らせていただくとして...

『黒い羊』から少し歌詞を拝借。

僕だけがいなくなればいいんだ

全部僕のせいだ

欅坂46『黒い羊』より

この世界の"僕"は自分を責め
「いなくなればいい」と嘆く。

変わって『抱きしめてやる』では
責めたりしない
耳をふさいで逃げてもいい
と説く。

そう、本曲は表題曲『黒い羊』の
アンサーソングになっているのだ。

本曲で語り手がずっと見守っていた男性は
黒い羊の主人公の "僕"
なのではないだろうか。

私がちゃんと守ってあげるから

日向坂の約束の彼の地、東京ドーム。
そこで行われた「3回目のひな誕祭」にて
本曲が披露されました。

センター小坂菜緒は復帰直後のため
本曲では欠席。

この曲は図らずも
小坂へのアンサーソングになった。

語り手は小坂に伝える。
「どんな辛さも抱きしめてやる」
「私がちゃんと守ってあげるから」
と。


まとめ

今回ご紹介した『抱きしめてやる』
MVは残念ながらございません。

しかし上記しましたが
直近では「3回目のひな誕祭」にて
披露され話題を呼びました。

小坂菜緒が不在の中
東京ドームでのセンターは渡邉美穂。

抱きしめてやるセンターを担う渡邉美穂

3回目のひな誕祭
各サイトで購入ができます。

覚悟の表情で
ステージで舞う彼女の姿を
ぜひご覧ください。

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