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犬の整体事例 ダックスさん

犬の整体は、どんな犬におすすめなのでしょうか?

シニア犬で、背中が丸まって、ちょぼちょぼ歩いている子をみると、お手伝いできそうだな、とは思うものの、

「あなたの犬は、整体で良くなります!」などとは言きれないし、その効果は約束できるものではない。

それに、施術の効果を保証する人がいるなら、怪しいと思っている。これは、ドッグトレーニングにおいても同じことである。

とはいえ、実際、施術してみると、結構な確率で、良い結果があることも事実。

今日は、飼い主様からの良いご報告をいただいたので、ここにシェアしたいと思います。

ダックスさんの事例

まだ若き、3歳のダックスさん。
お散歩は数時間歩き、犬のお友達とワンプロして遊ぶことが大好きだそうです。

飼い主様の心配事は、

  • 犬のお友達と遊んだ後、足を引きずることがあること

  • お尻を振って歩くこと

  • 背中の丸みが気になる

足を引きずっているときは、痛そうに見え、病院で診てもらうこともしばしばあったそうです。

お尻を振る歩き方

ここで、ダックスさんの飼い主様も心配していた、お尻を振る歩き方について触れておこうと思います。

お尻をぷりぷり振って歩くのは、可愛いように見えるけれど、これは、あまり、健康的な歩き方ではありません。

股関節の動きに注目したとき、犬の足の運びは、以下の画像のようになります。

赤矢印が股関節の位置。股関節がピボットポイントとなり、振り子のように足先が動く

このように歩くには、股関節の屈曲伸展がスムーズに動くことが必要である。

ところが、何らかの理由により、股関節がうまく動かないことがある(可動域が狭い)。そうすると、動きの悪い股関節に変わり、腰をくねるように動かして、後ろ足を前に出そうとする。

これが、お尻フリフリ歩きの理由。

本来動くべきではない部分を動かして、歩くことで、怪我や痛みの原因になり得る。

犬が前進するための推進力を生み出す中心的存在は、股関節なので、股関節大事です。

さて、ダックスさんの話に戻りましょう。

ダックスさんの初回ビフォーアフターはこちら。リンク先に行くと動画も診られます。(動画は走ってるからわかりにくかもです)

お尻振るのはこんな感じ。

一番最近の施術後がこちら

股関節の動きが良くなり、歩き方がスムーズになりました。肩甲骨の可動域にも変化があります。

整体やって良かったこと

「足を痛めることが減った」と、飼い主様からご報告をいただいています。また、歩き方もスムーズになり、お尻を振ることもなく、お散歩もさらに楽しくなったそうです。

ダックスさんは、この記事を書いている現在時点で、7ヶ月ほど続けてくださり、3週間〜1ヶ月に1回のペースで施術をさせていただいています。

これは、私の考えになりますが、

ご存知の通り、ダックスさんは遺伝的にもヘルニアになりやすい傾向がある。ヘルニアが心配される犬さんが、腰椎を側屈させながら、歩き続けているのは心配なことだと思うのです。さらに、筋肉の柔軟性が失われれば、骨の一部に力が集中してしまうことも考えられる。そして、ヘルニアにつながるようなことが生じることも考えられる。

筋肉の役割の一つに、衝撃の吸収がある。

筋肉のしなやかさを保つことは、怪我のリスクを低く抑えることができる。整体は、そんなお手伝いができるのだと思います。

それで、どんな犬におすすめなの?

この問いに、いまだ、ちゃんと答えられないでいます。

なぜなら、犬の不調をラベリングしたくないから。

世の中には、薬やサプリを買ってもらうために、病名を作る、、、というようなことがあります。

確かに、何かの診断名がつくと、原因が分かったような気になるし、それを治すための行動も起こりやすくなる。

けれど、犬の整体を売るために、犬の姿勢から何かを診断して、飼い主さんの心配を煽りたくはないのです。心配を煽って、犬に無理に施術をする流れにもしたくない。

あえて言うならば、整体は、歯磨きと同列である、と考えています。日々の暮らしの中で、体のケアをして、怪我を予防し、犬が自分の体を快適に、末長く使えるように手伝うことができる。

だから、全ての犬におすすめである、と言えます。

飼い主さんご自身でケアできるようにもなってほしいですし、

私は、飼い主様と一緒に犬の心身の健康をサポートさせてもらえたら嬉しいな、と思っています。

犬の整体が気になる!という方は、インスタをチェックしてください。




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