アドバンス講座5〜「マテ」を考える〜
今回は、混乱しやすい「マテ」について、掘り下げていきたいと思います。
マテとは?
みなさんは、「愛犬にマテを教えたい」と思うのはどのような時でしょうか。何がきっかけで、マテを教えたいと思うでしょうか。
一般的に、思いつくことをリストアップしてみると・・・
愛犬の落ち着きがない
リードをつける時に逃げる
トイレ周りの片付けの際、飼い主さんが持っている雑巾などにじゃれる
散歩帰り、足を拭かせてくれない
しつけ的に必要だと思っている
などが挙げられるでしょうか。他にもあると思います。
共通点は、「止まっていてほしい」ということになると思います。
大抵の飼い主さんは、おやつを持っている時やご飯の前のマテは、なんとなく教えることができています。
その教え方は、こんな感じかもしれません。
フードの入ったお皿を持って、おすわりをさせる 「マテ」と言って、お皿を床に置く。
愛犬が動いたら、「マテ、マテ」と言いながら、お皿を上に上げたり、愛犬の胸を押さえたりして、愛犬をお皿から遠ざける。
これを繰り返しているうちに、お皿を床においても、愛犬が食べに来なくなる。
「ヨシ」などと言うと、食べ始める。
こんな感じの教え方でも、犬は、わかってくれます(犬ってすごいですね)。
もっと丁寧で、犬がフラストレーションを溜めないやり方もあるのですが、適当にやってもできるようになります。
ご飯の前のマテをさせる理由はなんですか?
ご飯の前にマテをさせる理由・・・おそらく、慣習的なものだと思います。
30年ほど前は、犬と人の間に主従関係が必要で、食事の順番は、犬が一番最後が良いとされていました。
ご飯を食べさせる時も、犬が勝手に食べ始めないようにするために、「マテ」を教えることを勧められていたのだと思います。
これは、今思うと、とてもおかしな話です。
でも、このような慣習的な事が残っていて、ご飯の前に、「おすわり」「おて」「おかわり」「マテ」「ヨシ」・・・と言う流れがあるのかもしれません。
ご飯の前に、マテをさせている理由はなんですか?と問われたら、
「なんとなく」と答える方が多いかもしれないですね。
ちなみに、我が家では、ご飯の時に「マテ」などとは言いませんし、単に、お皿を置くだけ。そして、犬が食べ始めます。なんの儀式もありません。
だからと言って、犬が凶暴になったり、ワガママになることもありません。
正直言って、ご飯の前のマテは必要ありません。
だけど、例外があります。
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