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犬の整体のご紹介

私はドッグトレーナーですが、犬の整体も行っています。(犬の整体というか、コンディショニングを行っています)

今日は、1年以上継続してくださっている、サモエドさんのビフォーアフターをご紹介します。

こちらは、2021年10月の初回時に撮らせていただいた動画です。

見ての通り、歩き方がスムーズではありません。正確な年齢は不明ですが、若くはありません。

飼い主様からは、このサモエドさんを引き取った当初から歩き方は気になっていたそうです。病院で検査をしたところ、脊椎が変形しているという診断で、いずれは歩けなく可能性があると言われたそうです。

それでも、何かできることはないだろうか…ということで、当整体のご依頼をいただきました。

初回以降、月1〜3週間に1度で継続してくださいました。
1年半後の動画がこちらです。

どうでしょうか。歩き方がスムーズになったように見えませんか?

実は、初回の施術後で、だいぶ歩様が改善されました。

ご覧の通りの白くて大きな犬さんなので、お散歩で目立つ存在。歩様が変わったことで、ご近所の方からも、どうして歩き方が良くなったのか聞かれたそうです。

整体の効果

サモエドさんの場合、定期的に施術することで、歩様だけでなく、さまざまな変化があるようです。例えば、

  • 後ろ足を伸ばして伸びをするようになった(以前は全くしなかった)

  • 左前足に体重がかけられなかったのが、体重が乗るようになってきた

  • 左前足の関節を曲げられるようになった(以前は突っ張っていた)

など。

使えなかった部位が使えるようになった、ということは、筋力が衰えるスピードが落ち、庇って頑張っていた部位の負担が減った可能性があります。

関節の可動域が広がり、体重が支えられたり、柔軟性がアップするということは、怪我のリスクが低くなります。

動けるようになり、怪我のリスクが減るということは、自分の足で歩ける期間が伸び、それにより、正の強化を受ける機会がより長く確保できることにも繋がります。

このことは、その子の生活の質の維持向上にも役立ちます。

犬のためだからと言って、無理やりはしません

「犬の整体って、体をボキボキ言わせるの?」

このように思われている方はたくさんいるようです。
骨を矯正するイメージがあるのかもしれません。

私が行うのは、筋肉にアプローチするものです。また、アプローチするのが筋肉であっても、「矯正」ではありません。

生理学や機能解剖学を根拠に、うまく動いていないところが動くように、少しだけお手伝いするものです。

犬の体に良いからと言って、無理やりの施術もできるだけ避けたいことです。

ご紹介したサモエドさんも、「僕の体を楽にしてください!」と、犬自身が私に依頼するわけではありません。

私たち人間が、あれこれ考えて、施術をした方が、彼の将来のために良いだろう、という判断で、犬にお願いして触らせてもらいます。

熟練した技術があることはもちろんのこと、必要であれば、トリーツを提供して、犬の嫌悪感が続かないように配慮することは大切なことだと考えています。

整体はどんな子に良いのか?

正直言って、犬の整体施術の優先度は高くありません。動きが気になる場合には、まず病院にかかってください。

リードを引っ張る、抱っこの仕方が適切ではない、犬のストレスが多くて、体が縮こまっている…というような理由で、体に不具合が生じている場合もあります。

その場合は、その習慣を見直します。

  • リードを引っ張る(本当は飼い主が引っ張っている)のなら、それを改善する

  • 適切な抱き上げ方を学ぶ

  • ストレスがあるなら、環境を改善する

ストレスで体が縮こまっている子に、マッサージしましょう、という考えは犬の苦痛を放置することに繋がると考えます。

さまざまなことを検討して、それでもなお、整体が良いかもしれない、ということに至るのであれば、整体は、その犬の体が良くなるお手伝いをすることができるかもしれません。

あえて、お勧めするとしたら、

7〜8歳過ぎの、そろそろシニアかな?という時期から、整体を通してコンディショニングを行うことで、体を良い状態に保つお手伝いができるかもしれません。

ご興味がございましたら、インスタをチェックしてみてください。

https://www.instagram.com/d_wellnessafe_dogtraining/






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