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光る原石を見出す力 ~デジケン 第一弾セミナー:ICT×介護から見える未来~

近藤さん、最近つぶやきが心配だけど、一緒にやらない?

政策通で有名な横浜市会の鈴木太郎議員からお誘いがあり、「かながわオープンデータ地方議員研究会」の後継組織「地方議員によるデジタル・タウン研究会(通称:デジケン)」に役員として参画することになりました。

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「(通称)デジケン」 の役員メンバー(一部) 
左から小林伸行議員(横須賀市)、鈴木太郎議員(横浜市)、私(流山市)、藤崎浩太郎議員(横浜市)@横浜市会の議場 

 「(通称)デジケン」の目的は以下でご確認をm(_ _)m。私には、あまりある感じですが、何より政策通の議員の方々と活動できることにワクワクしています。

「(通称)デジケン」はこちらで入会できます。
目的なども記載されていますので、是非ご確認をm(_ _)m。

鈴木太郎議員の「一緒にやらない?」の1週間後「(通称)デジケン 設立総会&シンポやるよ~パネラーよろしくっ!」と急展開に。

福祉業界が抱える課題:さばき切れない業務 

シンポは「介護×ICTが見える未来」と題して、介護情報の見える化と、AIを活用したケアプラン作成支援について(株)ウェルモの執行役員の木村亮太氏に講演➡介護支援員、民間、市職員、議員の立場からのディスカッションに。

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介護は、介護利用者が自分らしい生活が送れるよう、ケアマネージャーが利用者から「どんな生活を望んでいるか、必要なことは何か、何が障害なのか」を聞き取り、課題を明確にして、介護サービス提供事業者とのマッチング(案)=ケアプランを作成するところから始まります。

ニーズを聞くのも大変なのに、介護サービス事業者の大半は小規模事業者ゆえ、情報はネットで公開されておらず情報収集もアナログ!、さらにはケアマネ1人が担当する利用者は30人越えという、、、ケアマネに求められる力量や作業量を考えると、言葉が出ません。。。

 児童分野では私も支援者として介入することがありますが、対面や電話による伝聞を前提としていてビックリすることがあります。対面や電話ではノンバーバルなコミュニケーションもできるので否定はしません。しかし、よりよい関わりを実現するために、様々な人が関わる必要があるにも関わらず、電話(1対1)の共有ですと時間もかかるし、言った言わないの齟齬も発生します。その人の権利や尊厳を保ちながら現況を伝えるのに丁寧なコミュニケーションが必要だからこそ時間がかかるのですが、共有後には日が暮れていることもありましたし、折角共有したのに状況が変わってしまっていた・・なんてこともあります。

なぜ決まったフォーマットで関係者に一斉に共有する仕組みがないのでしょう・・、途方に暮れるのです。。

検索してみたら、日本商工会議所2020年2月20日の資料がヒット。
この絵だけでもスゴイな><・・検索できるのかな・・と心配になりました。

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また紙の欠点は災害にあったらアウトです。。情報のクラウド化の重要性は先日豪雨災害に合われた事業者の方も警告されていました。電子化重要です・・・。

テクノロジーを使うことにより、こういった情報共有の負荷も減らせますね。

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では、テクノロジーはケアプランの質の向上に貢献できるのでしょうか?
私がよく相談を受けるのは「利用者本人と家族の要望が異なる」というもの(例えば、おじいちゃんは家に居たい・・でも家族は介護疲れで・・という場面をご想像していただければm(_ _)m)。AIを使うことで、こういった状況を改善できるか質問してみたところ、木村氏からは「人から主観的に言われれば感情的になり受け入れにくいことも、AIなどを通じて客観データを提示することで納得性が高まる場合も」との回答。コメント欄を通じても、こんなご意見も頂きました。素晴らしい。

サービスを利用して行った先にあるご本人の状態像とその改善の結果、家族の暮らしがどのように良くなるということがAIで見える化できるようになれば、本人と家族の納得度が近接できるのではないでしょうか?

(株)ウェルモ さんは、事業提案もさることながら、「現場に入り、寄り添い、考えつくし、実践する姿勢」が素晴らしいと感じました。データ振りまわして計画だけ作る事業者も多い中、ケアマネージャーに対するリスペクトがにじみ出ていました。介護福祉事業者が、よりよいサービスを目指すパートナーとして素敵な事業者でしょうね。

そのプレゼンは「介護×ICTからみえる未来」こちらから閲覧可能です。


協定を結ぶまで:名もない原石を見出す力

何よりびっくりしたのが(株)ウェルモの執行役員の木村亮太氏が若い!こと。

(株)ウェルモが横浜市に関わるきっかけとなったのは横浜市会の視察です。鈴木太郎議員のご挨拶では「かながわオープンデータ地方議員研究会」の研究成果として「横浜市官民データ活用推進基本条例」を議員提案、「条例作っただけではダメ!実践が重要!」とのという主旨から、オープンデータを活用している企業を調べたところ(株)ウェルモの光る取り組みを発見し、福岡市まで視察に行ったとか。

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(株)ウェルモ 執行役員 木村氏:当時の社員数よりも多い人数の議員が来てくださり、恐縮した・・とのこと

個人的にはこのエピソードにしびれました取り組みの本質をとらえ、名もないベンチャー企業(原石)に皆で視察に行く横浜市会。原石って自分の目がないと見いだせないですからねー><。
「こんな若造が!」とか「実績がない・・」という尺度で考えていないんです。。

その後、ケアテック・オープンラボ横浜として、横浜市と民間企業4社でオープンイノベーションによるテクノロジーの活用の検討会が発足、仕組みづくりは順調に進んでいるようです。

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ネームバリューがある企業でも、機動的でなく新規事業がし難い体制だったり、費用対効果が疑問の契約になる場合もあります。変化の時代だからこそ、原石を見出し一緒にリスクをしょってパートナーを組んでいく力が行政にも議会にも求められるでしょう。薄っぺらい公平性だけ説いていればいい時代ではないんです(自戒!)。

横浜の懐ふかさ

 色々な制約はあるにせよ、今回のシンポも行政職員、民間、市民のみならず、議員も入ってのフラットな語り場として開催されています。横浜には、私みたいな千葉(流山)の人間ですら取り込んでしまう包容力があって、こういった土壌が先進事例を作っていくんでしょうね。
 今回の運営も役割が決まってから「バババババーっ」とコトが進み、横浜市会のメンバーの層の厚さも感じました。「皆さんスキルがお高いっ!!」なにより、画期的な会議に参加させて頂けたことを心より感謝いたします。

もはや第二の故郷?

 シンポの後はスーパー公務員(目立つと怒られる行政マンなのでこういう表現控えようと思いましたが・・)の石塚さんにヨコハマ創造都市センターに連れて行っていただきました。中に入ると現代アートの展示が^^。アートがある街中ってステキです。石塚さんとは私が議員になる前からのお付き合いです。

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 石塚さんに限らず横浜市の(少なくとも私が存じている)職員の方は、横浜愛があふれ出していて「勉強したい」という思いがあれば、これでもか!というほど教えてくれます。多くの方が重層的に関わり創る「創造都市、横浜」だからこそ、右端から左端まで事例が揃っている豊かさがあります。

 流山市のイケてる方を横浜に連れて行っては意見交換をさせていただき、育てて頂いている気持ち(感謝!感謝!感謝!)です。昨日も1つ嬉しい進捗を報告することが出来ました^^。今後も楽しみです。

応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。