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「0(ゼロ)」を「1」にする努力

かなり前のお話だけど、思い出したので振り返り。

2017年4月7日に、大阪・本町の中央会計セミナールームにて「WebデザイナーによるWebデザイナーのためのマーケティング入門」というセミナーを開催しました。

自分ひとりの名前で有料セミナーをやったのは、今回が初めて。値段の決め方もよくわからず、声をかけていただいたオオサカンスペースさんと相談して、懇親会の費用を込みで2,000円にしました。

わたしはとりあえず交通費だけいただいて、あとは、懇親会とオオサカンのスタッフさんに動いていただく分で、余りはfacebook広告などに使ってもらいました。

知り合い数人のこじんまりした会になるかなーと思ってたら、当日までに34人に増えてたのですごいビックリ。

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とはいえ、反省点が多かった

2週間前からセミナーが気になって仕方なくて、あれこれ考えながらスライドと心の準備をして挑んだものの、反省点はいろいろありました。

前日にあまり眠れなかった
やはり、自分の名前で、有料でセミナーをやるというのはすごいプレッシャーでした。気になって夜中に何回も起きてしまいました。

名刺忘れてた
スライドが気になって気になって、当日に名刺を持っていくというのをすっかり忘れていました。

チラシ忘れてた
イベントの時に自分のチラシを作っていたので持って行こうと思っていたのに、これもすっかり忘れていました。

緊張しすぎて途中で息切れした
ぜんぶで80枚くらいのスライドを読んだのですが、緊張しすぎて、途中でものすごく疲れて、息切れしてしまいました。

発表前のプロジェクターのテストと、発表後の質疑応答も含めると2時間くらいだったのですが、尋常じゃない疲れ方でした。呼吸が浅くなってしまったのかな。寝不足だったのかな。

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笑いがなかった
これはいつものことですが、どうしても堅苦しくしすぎてしまう。笑いでおもてなしするスキルが圧倒的に足りません。

わかりにくかった
スライドの中で「わたし=Web制作者」の立場からみて、仕事を発注してくださる「クライアント」、その「クライアント」のお客様である「エンドクライアント」の話をしていたのですが、どっちも「お客様」と言ってしまう場面が多々あり、わかりにくかったという声をいただきました。たしかにそうですよね。きちんと言葉を使い分けるべきでした。

懇親会でいろんな人とお話できなかった
前述のように、質疑応答が終わるまでに力を使い切ってしまって、ほとんどパワーがのこっていなかったのと、なんとなく気後れしてしまい、せっかく参加してくださった方々、全員とお話をすることができませんでした。
どう思ったのか、もっと聞いてみたかったなあ。

スライドの日付が間違っていた
参加した方から指摘いただいて気がつきました。恥ずかしすぎるー。

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帰り道、このセミナーで自分がいちばん言いたかったのは何だろう?わざわざ開催したことに何の意義があったのかな?と考えました。

すでにWebマーケティングをやってる会社やWebコンサルティングをやっていらっしゃる著名な方がたくさんいる。
そんなところに、普通のWebデザイナーが入ってきて、いったい何ができるのだろう?

たいしたことは、できないかもしれない。けど、何もしなかったら、ずっと「0」のままだなと思いました

たとえちいさな一歩でもいいから、踏み出して「0」を「1」にすることができたなら、そこから、今度は10にでも50にでも増やしていけばいい。

いきなり、デザイナーがマーケティングのスキルをバリバリ発揮して仕事をするのは無理だと思う。

けど、ほんの少しの、自分なりの工夫だったら、いつでもはじめることができる

自分でキーワードを狙ってブログを書いてみるとか。

ディレクションの判断に迷うことがあれば、クライアントの顧客にヒアリングをしてもらうことを勧めるとか。

自分で、ネットを調べてユーザーの声を拾ってみるとか。

何もしないよりは、少し仮説の精度を上げられるかもしれない。提案に、少し説得力を出せるかもしれない。

そんなふうに、「自分にマーケティングはわからない、できない」と思っているWebデザイナーさんが、「0」を「1」にできる機会になったら、すごく良いなと思いました。

Webデザインの仕事だって、最初は「0」だった。

スライドを作りながら、自分がWebデザインの仕事をはじめた時のことを思い出したけど、初めてもらった仕事は10ページのサイトを1万円で作るという格安のお仕事だった。

けど、自分のスキルがお金になるという、「0」を「1」にした瞬間は、すごくすごく嬉しかった。初めて振り込んでもらったお金を何か記念にしたくて、全部つかって旦那さんにカバンを買ってあげた。

10年経った今では、たくさんのお客さんに恵まれ、100万円を超える案件も手がけるようになった。あの時の「1」は、いまどのくらいになったのだろう。

今回もまた、個人で有料セミナーをやったことがないという「0」を「1」にできたので、反省点はこうして書き残して、次はもっとうまくやろうと思いったのでした。

つたないお話だったとは思いますが、参加してくださった友人やはじめましての方、「おもしろかった」「勉強になった」と嬉しい感想をくださったみなさまの気持ちがとても嬉しくて、やはり、やってよかったと思ったのも事実。

その節は、ありがとうございました。心から感謝いたします。

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