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棚田の空から

終わって数日経つと、いつも夢だったのかなと思う。

裸足の足で草の感触を感じながら時折飛んでくる虫達を見ながら、帽子をかぶってあちこちの畦道、坂の途中、木の下、坂の上で座ってこちらを見ている人たち。

今日は空気が乾いていて楽器の調子が良いぞ。

風も穏やかだし、音も良く飛んでいるようだ。

この石舞台の私の真後ろに立っているネムノキ。

もう立派に枝をひろげている。

馬頭琴を弾きながら何度か後ろのネムノキの存在を感じた。

演奏している私たちはあまり気づいてないのだが、お客さんの方で撮っている動画などを見ると、虫の声や鳥の声がすごいたくさん音楽の後ろで、横で、聴こえてくる。

これには思わず笑っちゃう。

自分が音楽やっていて良かったなと思うのは、色々と説明しなくても聞いてもらえばなんか分かり合えちゃうところや、人じゃない生き物や色んな存在にも何かを届けられるというところ。

それがより実感できるのがこの棚田のコンサート。

そしてこの山の中の棚田は茂さんのお祖父さんの手によって開墾されて引き継がれて今ある。

棚田って自然とのハーモニーだ。水の流れや風の流れを利用してこの棚田で稲が実ることによって色んな生き物達の住処も耕されている。

この棚田に惚れてしまった東京から移住してきたヒロクラフトの廣田さん家族によって企画され、茂さん家族のみならず、棚田のある梅平地区の人たちと、少数の那珂川の人たちを巻き込んで、人の輪と助け合いで成り立っている。

そんな暖かさや素晴らしさが棚田の会場を包み込んでいるのは、来たことのあるお客さん達はよく知っている。

だから一度来てみてほしい。

もしむりだったら今撮影中の「里守人と馬頭琴」の映像ドキュメンタリーを完成したらみてほしい。

この棚田コンサートのエッセンスは何から出来ているのか、四季を通じて棚田や梅平地区の皆さんの里山の暮らしを垣間見ながら、こんなコンサートがあるんだと知ってほしい。

野外コンサートは色々とあるけれど、このコンサートはたぶん本当に里守人と馬頭琴だから面白いのだ。

野外コンサートはお祭りみたいになったり、色んな出演者がいたり、年によって内容も変わるものだけれど、ここが異色なのは茂さんという人がお祖父さんから受け継いで棚田を毎年やっていること、廣田さんという家族が毎年主催していること、出演者は毎年同じ馬頭琴奏者だということ、地区の人がそのために手伝ってくれるということ。

あるようでないわけである。

みんなで耕す田んぼや、みんなで企画するお祭り、イベントや、色んな人が出演するのは沢山あるし、それはもちろん楽しい、素晴らしいものであるけれど、一体この棚田コンサートの何が特異であるかというと、そんな非常に個人的なものでやり続けていて、それなのに何か普遍的だということ。

夢の中みたいなのは、この棚田にめぐる音が関係していると思う。

そのくらい面白いところなんだここは。

里守人と馬頭琴という何か因縁があるに違いない。笑

撮影 手塚太郎

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今年のチラシ

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朝一の準備

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軽トラに楽器を積んで

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先にスタッフみんなで撮影。

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お母さん達は打ち上げの準備

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ちょっと遠くにある駐車場と駐車場係の里守人

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そこからお客さんは会場までのお散歩を強いられる♪

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道迷いせぬよう案内の里守人

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朝一の棚田から朝露が日にあたたまってだんだんと乾燥していく。

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うけつけ

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野原で待っていてもらってさあ開場。

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写真の小径では四季の風景やこの地区の歴史などが展示。

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まだまだ歩く

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棚田についた

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奥の方が音がいいという噂

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日陰と日向は温度差がけっこうある。でも時間が経つと日向と日陰が動く。

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なんか準備中

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なんか見てるね

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さあ廣田さんが合図の鐘を鳴らした

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お客様への注意を話している。

なんかこのくだり、宮沢賢治の話を思い出すわたし。

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はじまった。

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集中してるね

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今年初の清瀬祥吾くん

お客さんから大変評判良かったよ。

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おなじみ前田仁さん。

浦島太郎?と子供によく言われる。

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畦道の客席

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正面

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舞台シモテ

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色んなお客さんがいるよ

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カエルの声もよく聴こえたね

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こっちはカミテ

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これはけっこう上の方の客席

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客席後方からの舞台

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更に後方。

ここはどんな音できこえるんだろ。

馬頭琴はマイクなしです。

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ネムノキの影が龍みたいだったよ。と撮影の手塚さん。

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後ろの方のお客さんたち

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みんなシートや折りたたみ椅子を持参してきたり、いくつかは丸太の椅子やベンチもあるよ。

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休憩でおにぎりを食べる人もいるし、奥の方で寝っ転がって聴く人もいる。

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これは前田さんの楽器紹介だね。

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を見ている私だね。

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これは真面目に弾いているところ

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ネムノキがほんとにいい存在感だなぁ。

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今年で撮影も3年目のコンサート。

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これは何気にお客さんがほとんど映っているけど、これより更に右手奥に密かな特別席があるのだ。そこには子ネムノキがいます。

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終わって

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花束贈呈、毎年メンバーが違うんだよ。

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今年はおじじ様方😁

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お見送り演奏。みんな帰りながら場所で変わる音を楽しんでもらいながらさようなら。

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この方はトイレに駆け込んで行かれたのでお見送り演奏には参加せず、お客さんと交流♪

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アンケートに何書いてくれたのかな♪

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皆さんの感想が私たちみんなの励みになる。

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打ち上げお料理ご馳走でした!毎回もう食べられない!!というくらいお腹に詰め込んで帰ります。

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色々撤収。

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この豚汁はみんな沢山おかわりしたよね。

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荷物を詰め込んで。

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ドキュメンタリー映像監督の纐纈あやさんとカメラマンの石井和彦さん夫妻。

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棚田コンサート主催のヒロクラフト廣田さん夫妻。

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ほおばる出演者たち。

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西日が眩しすぎて眩しいの苦手私はこんな姿です。

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ラップを披露した前田さん。

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真ん中の私の真後ろにいるのが棚田の茂さん。

ここに写っているのはもはやみんな家族みたいな人たちだね。

棚田コンサートご報告でした^ ^

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お客さんもう1人いた。

最後に撮影の案内です^ ^









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