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「キカイ音痴やからパソコンできひん」という3つの理由

今日から私自身の2学期が始まりました。
12日ぶりの授業でしたが、めっちゃ緊張しました。

情報科の授業で「キカイ音痴やからパソコンできひん」と言う生徒がいます。
キカイ音痴なら、スマートフォンも使えないのか、というと、逆に、見事に使いこなしています。
「スマホは得意だけど、パソコンは苦手」と言います。
その理由を3つ考えてみました。

接している時間

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1つめは、接している時間の長さです。
小学校高学年や中学生からスマートフォンを毎日触っていたら、自然に操作に慣れていくでしょう。
パソコンは小学校から授業で使いますが、多くて週に1回でしょう。
中学校の技術の授業では、設備が乏しかったり、先生の得手不得手があったりするようで、パソコンを使う授業はなかった、という生徒もいます。
高校の情報科の授業も、私が担当しているクラスは週1回です。
行事や祝日の関係で、1週間2週間と間が空くこともあります。
今日は夏休み明けだったので、「ひっさびさやなぁ」という声もありました。
学校の授業だけで、「パソコン得意」と言えるレベルまで導いてあげたいのですが、なかなか難しいです。

自分のしたいことに結びついているか

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2つめは、自分のしたいことに結びついているか、です。
動画を見る、ゲームをする、好きなことをするために、文字を入力する必要があったら、なんの苦もなくできてしまいます。
情報科の授業の課題は、やはり、やらされている感は否めないと思います。
教科書や副教材に沿って授業を進め、そこから発展させて、なるべく興味をひく内容になるよう心がけています。

しくみを理解しているか

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3つめは、しくみを理解しているかどうか、です。
パソコンはスマートフォンに比べると直感的な操作は難しく、手順を踏んで操作することが多いです。
自由度が高い分、手間がかかる印象になるようです。
キーボードも、ShiftキーやCtrlキーなどと組み合わせることがややこしいと言います。
また学校のパソコンは、全校生徒で共用しているため、保存できる場所、保存できない場所があります。
デスクトップにファイルを保存しても、次回ログインすると、ファイルは消える設定になっています。
毎回、指示しているつもりですが、先日、私も言い忘れてしまって、前回のファイルを失い、生徒に謝りました。
失敗を糧にして、次回に生かしていきたいです。

ひとに教えると、自分も勉強になる

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冒頭の生徒が困っていると、5人の生徒が集まって、助けてくれました。
40人の生徒に対し、教員は私1人なので、友だち同士フォローし合ってもらっています。
彼らは「ひとに教えると、自分も勉強になる」を実践しています。

コンテンツを作る人を育てたい

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スマホは「つながるもの」ですが、パソコンは「うみだすもの」だと思っています。
情報科の授業を通して、コンテンツを使うだけの人じゃなくて、コンテンツを作る人を育てたいです。

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