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最近、今までにないくらい日々の気分の波が落ち着いている。一番荒れていた10月を暗闇の中で渦を巻く海に例えるなら、今は凪いている湖のような。

あの時の自分と今の自分、明確に違うのは、自分の味方を周りにたくさん増やせたこと。大好きな曲、本、映画。これは前も生活のそばに寄り添ってくれてた芸術たち。新しく増えたのは、自分で作るごはん、少しだけ丁寧に洗うようになった洗濯物たち、毎日使う机をまっさらな状態に戻すこと。こういう、ものとできるだけ優しく付き合えるようになった「私」は、私の味方だという実感がある。自分と、その生活を形作るものたちにも優しくなれていると感じるから。心なしか日々の感情も穏やかになった。

そしてもう1つ、10月までの自分と違うこと。

それは、「手放す」を覚えたこと。

来るはずもない人からの連絡を待ち続けることを手放し、体を動かして自分と向き合う時間に充てること。誰かに頼り続けることを手放し、一度自分で消化してみること。人と比べることを手放し、自分が楽しいと思うことに時間を使うこと。

手放すことを覚えたら、その分だけ得るものがあった。


まだまだ、必要のないものや気持ちを手放せずにいる自分だけど、ちょっとずつ、手放す勇気を蓄えて。今みたいに凪いている日々が、少しでも長く続くといい。


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