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久しぶりに会えたAさん

しばらく投稿が途絶えてしまいました。
看護レポートのサポーターや、自分の課題や
色んな事に追われてしまっています。

見出しの写真はいつかの夜勤…
仮眠したのは5時を過ぎていました。

さて、本題に入ります。

以前の投稿で登場した乳がん治療中の
Aさんですが、
脳転移に対する放射線治療も終わり、
先日から抗がん剤治療が再開となりました。

今回の放射線治療が決まった時にAさんが

「娘たちにはまだ病気の事を話せていないんです。」

とお話しされていたのが気になっていました。

約1ヶ月後の再会でAさんのベッドサイドへ
向かうと,ニコッと笑顔で手を振って
くれました。
この笑顔が見られるということは
もしかしたらうまく話せたのかもしれないと
期待をしながら治療が終わった後で
Aさんと少しお話しさせていただきました。

「上の子には病気の事話すことができました。
流石にあちこち転移してるとか脳転移も2回目とかは衝撃的過ぎるので濁しましたが、乳がんで
放射線治療や抗がん剤治療をしている事は
話せました。」

娘さんの反応はいかがでしたか?
と聞いてみました。
すると…

「『ごまかされているのが悲しかった。話してくれてありがとう』と言われました。話して良かったです。すごくホッとしました。下の子は離れて暮らしてるのでまだ言えてないですが、タイミングみて話します。上の子に話せたんで次は大丈夫です。」

と笑顔で,時折涙目になりながらも話してくださいました。
色々な思いがあったと受け止めて、まずはお子さんに伝えることができた事、また一つ前に進めた事を共に喜びました。

Aさんは以前より家族に迷惑をかけてしまうことが1番辛いと話されていました。

子供たちには子供たちの生活があるので
自分の病気を伝える事でやりたいことも
できなくさせてしまうのではないかと…

その反面、どこか距離ができているようで
お互いの気持ちを探りながら遠慮している
違和感の中で過ごしていたとも話されていました。

Aさんはお子さんに自分の思いを伝えることが
できた事でその違和感が解消されたようでした。

1日1日を
一瞬一瞬を
全力で生きる命の使い方ができるよう
Aさんの支援をさせていただくことが
今,私ができる看護ではないかと
考えさせられる時間となりました。

普段のAさんとの関わりは
地元のランチが美味しいお店の情報共有で
ただただ笑い合って、その後は
Aさんのお昼寝タイムとなり
気がつけば治療が終わるという流れなのです。

今後もAさんの気持ちが揺れている時が
幾度となく訪れてくる事が予測されます。

そんな時は2人で涙を流しながら、
時にには笑いながらもAさんが
少しでも前向きに受け止められるような
支援をさせていただきたいと思います。

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