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母に残された命の時間

先日、2年ぶりに実家に帰省してきました。
久しぶりに乗ったANAの搭乗システムや機内に
あたふたしてしまいましたが、娘が色んな手続きを全てやってくれたので助かりました。

以前に母の病状について投稿したのですが
母は胆嚢がんで、リンパ節と肝臓に転移している
ために抗がん剤治療を続けています。

今回、姉の10年祭(神道なので)があり
帰省したタイミングで母の病状説明を
聞かせてもらう事になりました。

まずは直近のCTにて腫瘍やリンパ節のサイズを
確認させてもらいました。

思っていたより大きくなっており、
腫瘍が圧排して胆管炎などになるリスクは
もう目の前にきている感じでした。

そして,現在の治療薬が母に使える
最後の薬剤である事…
自由診療になると試すことができる薬剤も
あるにはあるが、体力や副作用など
今の母にとってはかなりの冒険になる事…
年を越せるかもしれないし越せないかもしれない
炎症が起きればあっという間かもしれない…
とのお話しがありました。

母がどうしたいかが大切だと主治医は
何度も声をかけてくれていました。

母は
「義母の事が今大変なので、
家族のためにも1日でも長く生きたい…」

と話していましたが、
その様子はとても緊張していました。
落ち着きなく指を動かしてその緊張を
何とか鎮めようとしているようでした。

私は
これ以上抗うと治療の副作用で寝て過ごす
時間の方が長くなると思う。
今は体調を見ながら家事や祖母のお世話も
してくれていて、母は皆のためにもう少し
動いていたいと思っているので、現行の治療が
効いているうちは続けて、それ以上は無理をせず
1日を大切に過ごしてもらいたいと思っている。

と主治医に話しながら母にもこの思い
届いてほしいと願いました。

今後は胆管炎などを繰り返し
食事が難しくなり体力が落ちて…
という経過を辿る事が予想されます。

だからこそ、動けるうちは特別な何かを
するというより普段の生活を,1日でも長く
味わっていたい母の思いに寄り添って
行きたいと思いました。

普段は遠く離れた場所で暮らす私ですが、
今年は何度か子供たちを連れて会いに
行こうと思っています。
そして今どうしたいか対話を沢山して
やりたい事があれば1つでも多く叶えて
あげようと思います。

私自身も後悔がないように出来ることを
させてもらいながら、残された命の時間を
共に過ごしたいと思います。

それが私にとっても自分を癒すことに
繋がると信じて…

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