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BeautyJapanを通じて伝えたいこと。

ペリネイタル・ロスを知っていますか?

流産、死産、新生児死など
妊娠〜出産直後に赤ちゃんを亡くすこと
(周産期の子どもの喪失)を
ペリネイタルロス(perinatal loss)といいます。

15%ーこの数字が意味するもの。

この15%は、妊娠12週未満の流産の頻度です。
妊婦さん6~7人に1人は流産している計算になります。

妊娠経験のある女性の40%が流産を経験しているという
厚生労働省の調査もあります。

妊娠年齢が上がると流産率も上がり、
40歳以上では約半数が流産するとも言われています。

年間2万人を超える女性が死産を経験しています。
つまり。

50人に1人は産声のない出産をしているお母さんがいます。

昔の日本や他の諸国と比較すればかなり低い数字ですが、
どれだけ医療が進んだとしても
毎年一定数は避けることができません。

にもかかわらず、
流産・死産・乳児死の経験(ペリネイタルロス)は

「あいまいな喪失」「公認されないグリーフ」

とも言われ、こころとからだのケアは
放置されたままの状態です。

普通に出産して子どもを育てているママには
いろいろな支援の場が用意されているのに
子どもを亡くしたお母さんへの支援は…?

流産・死産しても身体は産後のうえ、
さらに心にも深いダメージを負っているのに
ケアを受けることができない天使ママがたくさんいます。

2021年5月、厚生労働省より各自治体へ
『流産や死産を経験した女性等への心理社会的支援等について』
という通達が発出されました。
ようやく、国が動き出したのです。
が、まだまだ支援の手は行き届いていないのが現状です。

BeautyJapanを通じて伝えたいこと


私がこの大会を通じて伝えたいことは

世の中にペリネイタル・ロスを知ってもらうこと。

私が経験した7年前は、
まだSNSもこれほど浸透していなくて
情報はほとんど手に入りませんでした。

私自身、傷つきたくない思いから
人との交流や接触を避けていたこともありますが
周りに同じような経験をした人も見つけられず
孤立していました。

でも実際には、上にあげた数の天使ママがいたのです。

誰にも哀しみを伝えることができず
ひとりで抱えている。
笑顔の裏で泣いている。
そんな天使ママさんたちが。

私がブログやInstagramで発信するようになって

「実は私も流産したことがあります」
「私も死産経験者です」


とメッセージをいただくこともあります。
友人からカミングアウトされることもありました。

日本では「死」、特に流産、死産、新生児死に対しては
『触れてはいけないもの』
として扱われることが多いです。

それが当事者を孤立させてしまい
グリーフからの回復を妨げる原因にもなっています。

タブー視をしない社会に


私がこうして長男のことをオープンにしているのは
『触れてはいけないもの』
として扱ってほしくないから。

私自身、長男の死後まもなく社会に復帰して
その辛さを経験したからこそ
タブー視をしない社会になってほしい。

私自身はグリーフ(死別・離別などの喪失体験による
悲嘆や反応(心や身体に起こる状態のこと))から
回復しつつある段階だと自覚していますが
哀しみは決して消えたのではなく
一生ともに生きていくものだと考えています。
 
死ぬこと、生きることの捉え方=死生観が
変化してはいますが
『わが子を喪う』ということは
自分のからだが半分なくなるとか
呼吸ができなくなるのと同じくらい苦しいもの

という感覚には変わりありません。

⁡この世に生を受けた以上
自分自身も、大切な人も
いずれは死を迎える。

それは明日かもしれない。
いつお別れが訪れるかは誰にもわからない。

そして誰もがグリーフを抱えて生きています。

グリーフを抱えても生きやすい社会に
誰もが哀しみを打ち明けられやすい社会に


それが私の願いです。


そして。

伝えたいことはもうひとつ、あります。

自分を責めてしまう天使ママへ


私は、息子を亡くした当初

「あの子は生きられなかったのに、
自分だけしあわせになんてなれない」

と思っていました。
それも、もちろん本心です。

でも、私がしあわせそうに笑って生きていたら

「子どもを亡くしたのに笑っていられるなんて」

と思われないかな。。。
そんな気持ちがあったのも事実。

少し回復してきて、TVが見られるようになっても
笑うだけで罪悪感を感じたり
楽しんだりすることがどうしてもできませんでした。

今は、心の底から『私はしあわせ』と言えますが

かつての私と同じように罪悪感や自責の念に苛まれ
笑うことを自分で許可できない天使ママはたくさんいます。

子どもを亡くしたことは
私にとってはもちろん人生を大きく変えたことだけど
それが、私の人生を決定づけるものではなくて。

過去に〜があったから
今も未来もこんなふうに生きなければいけない

というものでもないのだということに気づいてからは

本当の意味で、自由に、
生きられるようになりました。

だからこそ私は、
自分を許せないでいる天使ママに

天使ママだってしあわせになっていい。

自分の人生を生きていい。

と伝えたい。

私がBeauty Japanに出場することで
多くの天使ママに
天使ママだってしあわせになっていいんだ。
自分の人生を生きていいんだ。

そう感じてもらえたらいいなと
思っています。

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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