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カービィチャレンジでお悩み解決

娘の長所は『何でも面白がることができるところ』だ。

例えば、脱衣所の電気ヒーターを消すのが娘の日課だが、電源OFFのスイッチを押すだけでは満足しない。
電源OFFのスイッチを押した後、「ママ、隠れよう!」。
『ブゥーーン』という電子音が完全に消えるまでの間、なぜか狭い脱衣所でのかくれんぼを要求される。
敵から逃げているシチュエーションらしい。

また、私が朝食の準備をしている間、「じいじ、ママを見張ろう!」。
台所の扉の隙間から準備する姿をのぞき見される。
私がご飯を持って扉を開けると「通行止めでーす!」とおもちゃを持った娘が通せんぼをする。
そしてもれなく私の父も同じことをやらされている。

他にも、『並べてあるお洋服のうちどれを着るか当ててねゲーム』や『お風呂あがり、体を丸めてお餅の真似っこするから食べる真似してねごっこ』など、ブームが過ぎたものもあれば、毎日やらないと気が済まないものもある。

アイディアは斬新だと思う。子どもの発想力には感心するし、見習いたい部分もある。
余裕さえあれば思いっきり付き合ってあげたいとも思う。
ただ、問題は時間に追われているときだ。
適当にあしらってしまったり、急かしたりすると機嫌を損ねる。
粛々と日課をこなしたいが、上手くいかないことが悩みの種であった。

そこで考え方を変えた。
「この子は遊ぶことが好きな子なんだ」「些細な事でも楽しめる才能があるんだ」「それを活かそう」と、まずは娘のありのままを受け入れようと決意した。
着替えもお風呂も食事も、遊びながら早くできるよう工夫すればいい。

最近ヒットしたお悩み解決方法を紹介したい。
朝の着替えに中々取り組まない娘。
そこで娘が好きなカービィの小さな人形を私の頭に乗せてみた。
カービィが私の頭から落ちる前に着替えを終わらせられるか、挑戦してもらう。
これが「カービィチャレンジ、やる!」とノリノリでパジャマを脱ぎ始めてくれるのである。

この方法の良いところは、「早く!!」と怖い顔で急かさなくても、「カービィ落ちちゃうよ~」と笑いながら早く行動するよう促せる点である。
そして私もちょっと楽しい。
結局着替え終わる前に落ちてしまうのが多いが、時間は今までの半分くらいに短縮した。
朝のピリピリムードも減り、お互い笑顔で次の行動に移ることができる。

正直この方法もいつまで通用するか分からない。
娘の興味は日々移り変わる。
そんな娘の変化を間近で見られるのも、親の特権かな。
臨機応変さが鍛えられる・・。




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