4/29 物語の始まりの墓場

幼いころの記憶だ。そのせいで朧気ではあるが。私の家の隣に不思議なお姉さんが住んでいた記憶。何が不思議かというと、言葉で説明するのは難しいが、雰囲気というのだろうか。明らかに何かが異質であった。

この話は信じてもらわなくてもかなわない。怖い話だからだ。私が車を運転しているとき、道端で一人の女性が手を挙げていた。私はその女性が車に乗せてほしがってると感じ車に乗せた。ここがおかしいのだ。

ねずみのような、ねこのような、少しカンガルーのような生き物を君は知っているだろうか。もし知っていたらぜひ僕に教えてほしい。名前は、サントという。僕が一生忘れないであろう名前だ。

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