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#32 正月和菓子外交

石川県の金沢は故郷で今年も帰省したことは、前にも書いた通り。
その玄関口の金沢駅構内には百番街という土産屋がずらっと並んでいる。

中でもお菓子のコーナーはかなりの面積を占め、江戸時代から続くような老舗があると思えば、歴史の浅い店が並ぶ。百花繚乱である。

老舗、新興問わず、味へのこだわりもさることながら、その遊び心やデザインはもはや小さな美術館である。季節限定であったり、新商品が来るたびに並んでいるので、油断できない。

みやげものなので、自分が食するわけではないが、これをあげたら喜ぶだろうか?とか想像をめぐらせながら、荷物をごろごろ引きづりながら悩むのはとても楽しい
今年初めて行った渋谷のクリニックで持参した諸江屋の”わび”は上品で、味は好みは分かれるところだったが、点滴を打っているドア越しに

可愛い!!

という叫び声があがったので、効果は絶大だった。このリアクションが楽しい。
わびは、3段の小さな箪笥の引き出しの中にいろんな色や形の落雁が配置されており、舌よりまず目で楽しむ風情である。

わ び - 落雁諸江屋ネットショップ (moroeya.net)

そして、その後ピラティス教室に向かう。
到着して着替えるとインストラクターの一人が去年持ってきたみやげを覚えててくれていて、

去年、素敵なお菓子もらいましたよね!
まるで催促されたかのように、そのお菓子を差し出すと

なんとタイミングのよい!なんか催促のよう!と(笑)
他のインストラクターも苦笑いながら、開けていいですかとうずうずしているもよう。

ハイ開けていいですというと、皆目がキラキラしている。

去年のとは、また違いますねえ。。
(え、去年の中身も覚えているのか。・・・)

とにかく今年は効果絶大であった!

男性にこのリアクションは期待できないので、味やずっしり感重視になる。

まあとにかく金沢のお菓子はこれだけでないし、ぜひ金沢に行って楽しんでほしいです。
それから、能登原産といえば、輪島塗やおいしい地酒もあるので、復興支援もかねてそちらにも手を伸ばしてください。

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