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みはれやÅができるまで④


痛い、とかではない

夏から体調を崩し
その時一度、初めての胃カメラをしてもらいました
年齢の通りの綺麗な胃ですね
と、筋肉注射にも耐えて
不思議な検査だな、と思ったのが夏

ゆっくり
ゆっくりと回復にむかい
年明けて
長年働いた功績でと
妹たちと旅行へでかけ
楽しかったなぁ、と安心していた矢先

夕飯を食べ終えて
自分の部屋へ戻ろうとしたとき
なんとも言えない痛みが走りました
はじめは、しばらくしたら治るだろうと
ベッドに横になるも
一向に治まらず
家族に『おかしいんだけれど…』
と、言ったか言えなかったか
もう言葉も発せないぐらいまで痛い
保険証を手に、玄関でうずくまるしか出来ません
救急指定病院に連絡ができ
救急車やなく、自家用車で来なさいと指示され
なんとか、自動車に乗り
病院についても、痛みで動けないため
車椅子にのせられ待つことに

時期は冬
様々な子供の救急が多い中
症状が重いと言うことで
先に通される始末
恥ずかしいやら痛いやら…
あれ、治り始めて…
痛いーーーっ
の波が繰り返される
痛みが出たのは胃のあたり
曜日も土曜日ということで
検査はできない
再び月曜日に受診
その頃には痛みは治まっているものの
ぐったりと眠ることが多いのです
何の検査を受けたか、覚えていないのですが
『はい、入院ね』でした
年齢30にして『胆石』持ちになっていました
胆石が動いたことにより
つまって、痛みが走り
つまったことにより、逆流がおきて、肝機能障害を起こしていました
ぐったり眠る、これはすでに肝臓の悲鳴だったようです
後から聞くと、その頃顔も黄土色をしていたようです
暴飲暴食もほぼしない
その当時もそんなに太ってもおらず
大体中年のおばさまがなるもの…
どうやら、遺伝なのか
母も祖母も胆石持ち
しかも、あたしの場合、石が砂状態で小さく
胆嚢の中で動き回るタイプ
石をなくすことは処置上できず
初めての発作なので
お薬と食事療法で様子を見る
肝機能障害が治ったら退院

昨日まで普通に食事をしていたのに
その日から点滴のみ
絶飲食
24時間点滴
どうしても外せられない福祉関係のライセンスに関する用事を抱えての入院
その日は、点滴ルートを確保して
電車に乗ってでかけ
夜に病院に帰ってくるという
よくDr.は認めてくれたものです
採血しては、数値の確認の繰り返しで
1週間ほどで退院できました

しかし退院の際に
厳しい栄養指導がありました
1日の摂取脂肪量30グラム

大さじ二杯分の脂

表をもらって退院したのですが

一体何なら食べれるの?

ここから食事と発作の戦い(?)
が待っていたのです

正社員とそうでない社会人

胆石発作がいつでるのか分からない
働いて収入がないといけない

この二つを抱えて
失業保険の手続きに通いながら
手当をもらう前に
ある条件、日中・体力と相談しながら
働ける福祉の現場へパートとして働くことになりました

約2年間
同じ職種で、一年ずつ異なる場所へ行き
教育という現場の…
楽しさや苦しさを見ることができました
パートであることで許されることや
正社員だったから出来たこと、はたまた守られていたことを
少しずつ見ることになりました

1年目と2年目
年齢の違う子供たちとの過ごしの中で
その時だから乗り越えておかないといけないことや
今はそこで良い、とされることや
一緒に笑って楽しんでるだけではいけない、もう一つ先のこと
家と学校の違い
卒業してからのことを踏まえてないといけない現場の苦しさ
難しくも楽しい、があたしはパートという立場
しっかり見ていて欲しい先生たち
時に、あれ?と思う人に出会ったり

子供たちと、ハサミを持った授業中に
救急車を呼ぶクラスの発作もしてしまい

また入院

優しい子供たちです
優しい目をして待っててくれました

同時に
前職からの声かけもあって
訪問介護の仕事をしていました
ほとんど入浴介助なのですが
学校が終わってから訪問する
そんな感じでした
訪問は訪問で楽しいお仕事でした
前職から比べれば
ある時間だけを切り取ったお仕事
ただそのことが当時のあたしには、ちょうどよく
地域という場所で働けたのは、吸収でもありました

そのような福祉という現場で
再び働いてみた2年間
このままでは福祉でしか働けないというのは
どうしたものか?
と思い始めて
一切合切、福祉とは違うパートを探すことにしました

そう、それはハローワークで教えてもらった
ある資格を取るための学校に通いながらです
すでに、2年間の間にも通っていたのですが
ハローワークからの援助もなくなり
勉強することにも集中したくなり
偶然、京都に住むという機会も与えられたので
その波に、乗ってみる…
ことにしたのでした

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