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【2023年】神変節大祭ツォク

明日3月7日(火)はチベット暦正月十五日に該当し、「神変節」(チョトゥル・ドゥーチェン)にあたります。

この日は釈尊の十二事業(釈尊の生涯の中で起きた十二のイベント)のうちメイン4つの事業を祝う「四大節」の1つです。

またこの日は燈明節(Butter Lamp Festival)とも呼ばれ、多くの燈明を捧げて膨大な福徳と智慧を積む日でもあります。

※この日の詳細については昨年度の記事(2022年3月17日)をご覧ください

十五日間連続で神変を示された釈尊の図

仏教徒として極めて重要なこの日は肉・魚・酒を断ち、夜に特別法要を執り行なう予定です。

もともと新年の最初の上半月(新月~満月の期間)に善業を積んでも悪業を積んでもそれぞれ十万倍に膨れることから、今月のことを「十万倍月」(ブンギュル・ダワ)と呼びます。

また「律部経典ヴィナヤ」によると、この期間は一千万倍に膨れるとも記されています。

さらに神変節大祭の日に積むと、一億倍に膨らむとも言われます。


ツォク供養を伴う釈尊の儀軌は夜10時を予定しています。
夜12時には阿弥陀仏の遷識法を厳修いたします。

それまでにサポートいただければ、祈願主にお名前を加えさせていただきます。賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、供養へご参加ください。

サポートいただいた方は、いつものように祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。

(3/13更新)
3月7日の神変節大祭に伴う一連の儀軌が無事に終了しました。
今回もサポートいただいた方々には、御礼申し上げます。

朝にはサン供養(チベット式柴燈護摩供)を修し、土地浄化・疫病退散・講員さまの障害除去・冤親債主浄化を祈願しました。今回、土地浄化の依頼のあった方に対しても、儀軌にのっとり浄化と祓いの祈願をしました。

午後10時からは、noteにも度々登場しているジャムグン・ミパムの編纂された釈迦法「加持宝蔵」を修しました。

これは顕立てですが、ジャムグン・ミパムの卓越した詩句で、釈尊への強い祈りが込められています。この儀軌を読誦すると、いつも感動を覚えます。仏教に巡り会えてよかったと心から思いますし、決して我々を見捨てないでほしいと(心の中で)叫ぶ機会となります。釈尊の加持が皆さまに注がれますよう祈念しました。
その後はまた『遺教経』(訓読)を一巻お唱えしました。こちらも素晴らしい内容です。

終盤のツォク供養ではいつも以上にしっかりと、多くの供物を捧げて供養しました。高価なお酒や線香も出し惜しみせず供養しました。 護法尊への供養も念入りに修し、所願成就を祈念しました。

続けて深夜12時からは「ロンチェン・ニンティク」流の阿弥陀仏の遷識法を修し、1時半に満行しました。

灯明については夜明けまで起き、絶やさずに灯し続けることで供養を捧げました。

チベット暦正月の大きなイベントは終了しましたが、今月はまだ「十万倍月」が継続していますので、引き続き積徳・滅罪していきます。

サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。