見出し画像

「新月の日」ツォクの、お知らせ ※無事終了(10/6)

本日(10/6)は日本の旧暦で九月一日(朔日)、新月になります。チベット暦では八月三十日で、同様に本日が「新月」と規定されています。
また本日は、釈迦牟尼仏の御縁日という吉祥日です。

月4回のツォク(チベット暦十日・十五日・二十五日・三十日)の規定に従いまして、今夜8時頃より、新月のツォク供養(ガナチャクラ)を厳修します。

1ヶ月(旧暦)の滅罪・禊祓をしてから、新しい月へと臨みましょう。

またサン供養とは別に、日中はサン供養(チベット式柴燈護摩供)を焚くことで、土地の浄化と国土平安を祈念し、皆さまの障害を取り除き、障礙を浄化いたします。上供・下施をなすことで福徳資糧と智慧資糧を積みます。

さらに夕刻にはマルスル(赤いスル供養)を施す予定です。こちらは下施メインとなりますが、私たちに仇なす存在や苦しんでいる霊を済度し、土地や家屋を鎮めます。

旧暦八月を無事に過ごせたことへの感謝と、新しい月に向けて、感染の早期終息と、地震や風水害からの守護を、グル・リンポチェと諸尊に祈念いたします。

今回も「記事購入」という形は取りませんが、サポートいただければ本日の供養に充てます。

今回もサポートいただいた方は、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。


画像2

(10/7 2:00追記)
今回も新月のツォク供養にご参加・ご賛同いただき誠にありがとうございました。
新月でしたので、罪業・カルマの負債の浄化を重んじた構成としました。

今日はまず、日中にサン供養(チベット式柴燈護摩供)を焚きました。
これは土地を浄化し、私たちの負債や罪業を浄め、霊障や障礙などを取り除き、福徳資糧を一気に積むことのできる優れた手段です。特に今日(新月)は浄化の行に適していますので、これを選びました。

また夕刻にはマルスル(赤いスル供養)を修しました。
マルスルは下施、つまり自分が過去世に積んだカルマの負債(の主)や、亡霊・夜叉・龍などの霊的存在などを満足させ、苦しみから解放させることで鎮める、特殊な手段です。マルスルは、死んで間もない魂、中有をさまよっている死者に対しても極めて有益です。

あるいは、知らない間にイライラしている、他人といさかいが絶えない、家庭内でケンカばかり起こっている・・・といった事象には、霊的な影響を受けているケースがよくあります。悪い霊的存在が影響を及ぼしていることがあり、サン供養やマルスルで、こうした影響から解き放つことができます。

またコロナの悪しき流行を鎮静化させるには、サン供養やマルスルが極めて有効だと、わたし個人は考えています。

午後8時半からは、第一部として先にツォク供養を厳修しました。

そして第二部は、シトォ(寂静憤怒)百尊の瑜伽をたっぷり修しました。

新月の日には、とりわけシトォが適しています。

日本では「チベット死者の書」という名で紹介されている、シトォの体系の儀軌は、チベットでは引導作法(=葬式)として用いるのが普通で、それだけ罪業の浄化力が高いものです。しかし自分自身に対して行なえば、それは(いつか必ず自分に訪れる)死への準備になるわけです。

画像2

上の写真:
シトォ(寂静憤怒)百尊のうち、寂静尊の曼荼羅。

新月に修する「シトォ」と満月に修する「遷移法」は、どちらもチベットの引導作法で、しかも修行者が生きているうちから自分自身に対して行じることで、習熟することが求められます。

日本仏教や神道でも同様の考え方があるとは思いますが、日々の行法がそのまま己の臨終の行に通じるというのが、チベット仏教にはあります。

今回は皆さまのご先祖様や皆さまご自身の罪業の浄化を、本尊の境地において祈念させていただきました。

そして皆さまが息災でありますよう、日本の国土が安らぎますよう、地震・風水害から守られますよう、霊的防御がより強固になりますよう、何度も祈願しました。

次回は10月9日(土)に、出張してツォク供養を執り行なう予定です。
またこの日はクンキェン・ジグメリンパの涅槃日に当たりますので、特別な本師瑜伽を行じます。

今月のグル・リンポチェの御縁日は10月15日(金)にあたり、この日はツォク供養を執り行ないます。
近づきましたらここ(note)で告知をいたしますので、よろしくお願い致します。



サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。