サカダワ大祭ツォクの、お知らせ ※無事終了(5/26)
サカダワ月の十五日目にあたる本日(5/26)は、サカダワ大祭(サカダワ・ドゥーチェン)と呼ばれ、善をこの日に積むと1億倍以上に膨らむ吉祥日と信じられています。
※サカダワについては過去の記事(2020/05/27)などをご参考ください。
さらに今夜は、皆既月食が世界の広い地域で観測されます。チベット仏教では月食の間に善行を積み修行をすることで、善根が100万倍に膨らむと信じられています。
そこで今夜は、釈迦牟尼仏の特別な儀軌を組み込んだ供養法を厳修します。
時間は、月食の開始する午後6時~午後10時の間を予定しています。
さらに満月の日(チベット仏教では阿弥陀仏の御縁日)ですので、早朝には秘密ダキニの長寿行、サン供(チベット式柴燈護摩供)、昼には日本の天神地祇をお祀りする神事、夜には阿弥陀仏の「往生法」を併せて執り行ないます。
秘密ダキニの長寿行では、私たちを構成する五大元素(地・水・火・風・空)を強化・調整することで心身のバイタル(生命力)を増強し、運気をアップするだけでなく、日本国土を風水害・地震などから護る目的もあります。
またツォク供やサン供により供養(上供)・布施(下施)といった手段で客人を満足させ、円満にすることで、コロナが早期終息するよう祈念いたします。
本日は阿弥陀如来の(ご先祖様や故人の成仏を願う)ご縁日でもあり、生きている者の寿命を延ばし生命力を増大させる無量寿如来のご縁日でもありますので、1日中自坊に籠り、燈明を捧げる予定です。そして満月にふさわしい「増益・長寿」行を組み込んだツォク供養を執り行なう予定です。
賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、お気軽に供養へご参加ください。
細かい祈願内容がありましたら、サポートいただいた際に出てくる「お礼メッセージ」内のメールアドレスにメールをください(過去の有料記事の有料部分に記載があるアドレスと、同じです)。よろしくお願い致します。
(追記:5/27 4:30)
まだ外は真っ暗ですが、もう夜明けのようです。まだ祭壇にはいくつか燈明が灯っておりますが、今回も無事に夜明けまで祈願を続けることができました。今回もサポート・賛同いただいた方には御礼申し上げます。
さてサカダワ大祭当日は、朝からサン(チベット式柴燈護摩)を焚いて香煙で罪障を浄め、負債を解消するところからスタートしました。サンは福徳を積み罪障を浄化できる、とても強力な方法です。もちろんサポートいただいた方々のお名前をここでも奉告しまして、お名前を記した牌を香煙で浄化いたしました。
あと事前にお伝えしたとおり、秘密ダキニの長寿行を執り行ないました。これは五大元素を強化するパワフルな行で、皆さま及び日本国土の五大元素が安定し、生命力が強まるよう祈願いたしました。
日食が始まる午後6時からは、「赤いスル」(いわゆる施餓鬼)をしました。悪霊や亡者を鎮め、満足させるにはもってこいの方法です。
そして以前からたびたびツォクで唱えています「法身普賢仏祈願文」(クントゥサンポ・ムンラム)を今回もたくさん唱えることで、私たちが煩悩の苦から離れて本来清浄の心の境地に安らぐよう、祈願いたしました。
この祈願文はグル・リンポチェの埋蔵経法ですがチベット大蔵経(阿含)にも収められており、チベットではとても重んじられています。極めて強力な浄化力があります。
今回は釈尊の成道(悟りを開かれた)日と涅槃(この世の肉体を捨てられた)日が一緒という記念日でしたので、いつものツォク供養と併行して、釈尊を本尊とする儀軌も執り行ないました。
最後は阿弥陀仏(本来は阿弥陀仏のご縁日でした)を本尊とする「往生法」を修することで、極楽浄土へのご縁が結ばれますよう、祈願いたしました。
またサポーター様の故人・御先祖様に対しても、いくつかの誓願文をお唱えして、追善廻向いたしました。さらに燈明を献じることで、智慧の光が照らされ苦や迷いが払拭されるよう、おひとりずつ祈願しております。
ネパールではサカダワが終わると、途端に暑い日がやってまいります。今年の日本も同じような気候で、なつかしい気がします。
西暦の5月はあと数日で終わり、6月を迎えます。コロナの感染者もようやく減少しているようではありますが、まだまだ予断を許さない状況です。日頃から体の免疫を高めることに努め、無駄な接触を避けつつ、梅雨を乗り切りましょう。
気吹乃宮ではこれからも月4回のツォク供養を執り行なってまいります。特に満月と新月の両日にはアナウンスをしてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。