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サカダワ大祭ツォクの、お知らせ ※無事終了

noteを開設してから4回目の、サカダワ大祭のお知らせです。
本日6月4日(日)は満月(チベット暦 四月十五日)で、阿弥陀如来の御縁日でもあります。
チベット密教において月4回のツォク供養(チベット暦十日・十五日・二十五日・三十日)に指定されている特別な日にあたりますので、ツォク供養を厳修します。

さらに本日はサカダワ月十五日目で、サカダワ大祭(サカダワ・ドゥーチェン)と呼ばれ、仏教徒にとって1年で最も重要な日の1つです。
善も悪も、この日に積むと1億倍以上に膨らむ日と信じられています。

朝にはツォク供養を、午後からは文殊法(文殊菩薩の特別な行)とツォク供養を執り行なうことで、加持を得られるよう祈願します。

深夜には阿弥陀仏の遷識法を執り行ない、講員の方々の逆修と、さらに今回は、ご先祖様・故人の方への特別な行を修します。

「サカ」(Saga)とはチベット占星学でサンスクリットの「ヴィシャーカー」(Vishākhā)もしくは「ヴァイシャーカ」(Vaishākha)と呼ばれる月のことです(現在でもヒンドゥー教暦では4月/5月をそう呼称します)。

東洋占星術でいう二十八宿(チベットでは二十七宿)のうち氐宿ていしゅくに該当します。
「ダワ」とはチベット語で「月」(month)を意味します。

サカダワ月は私たちの師匠の中の師匠、釈迦牟尼仏がインドでお生まれになり、悟りを開かれ、涅槃された三大イベントが集中してこの四月に起こったことから、四月を特別な期間とみなします。

できるだけ肉・魚・酒を控え、悪事を慎み、施しや喜捨などの善行をすることが奨励されています。

※ネパールでのサカダワの様子については、過去記事を参照ください。

今回もnoteからサポートいただければ供養や祈願をさせていただきます。
ご賛同者に対しては、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、仏前にて供養させていただきます。

(更新:6/5)
昨日は満月の日・サカダワ大祭(サカダワ・ドゥーチェン)の一連の儀軌を執り行ない、とどこおりなく満行しました。
今回もサポートいただきありがとうございました。

午前中はグル・リンポチェを本尊とするツォク供養を修しました。供物を供養し、講員の皆さまの厄災消滅・家内安全を祈念し、また護法尊供により護法尊による加護を祈念しました。

その後はチベット寺院に赴いて、文殊菩薩の特別な儀軌とそれに付随するツォク供養を執り行ないました。

当日まで個別にサポートいただいた方については、寺院にその方のお名前で寄進をし、お名前と願意を奏上してもらうことができました。

そういえば、去年のサカダワでもチベット寺院で同じ儀軌を修していました。去年の記事を見るまですっかり忘れていました。

(参考)去年の記事:「文殊菩薩に、まみえる」

後半にお唱えした『文殊真実名義経』(マンジュシュリー・ナーマサンギーティ)は『金剛頂経』系の密教経典で、チベットではわりとポピュラーなものです。これを最初から最後まで何回もお唱えしました。

深夜12時には、「ロンチェン・ニンティク」流の遷識法を修し、深夜1時半には円満に終了しました。 灯明については、朝まで絶やさずに灯し続け、供養を捧げました。


サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。