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蔵暦七月「満月の日」ツォクの、お知らせ ※無事終了(8/22)

本日(8月22日)は日本の旧暦で七月十五日です。チベット暦(蔵暦)でも七月十五日で、どちらの暦でも満月は今夜です。

チベット密教において月4回のツォク・プジャに指定されている吉日にあたりますので、通例どおり「満月の日」のツォク供養を午後9時半過ぎから執り行ないます。

今月は風水害などありましたので特に、五大元素の強化・浄化に力を入れています。ということで今日は朝から盛り沢山です。

まず本日は日本の旧暦では旧盆で、台湾の風習では鬼月※でもあることから、御先祖様への追善廻向、いまだに苦しんでいる諸霊への布施(施餓鬼)も兼ねて、朝にはサン供養(チベット式柴燈護摩供)、夕方にはスル(紅煙供)をチベット仏教の儀軌で執り行ないます。

※「鬼月」「スル」に関する過去記事:「鬼月の、好兄弟」(2020/08/21)

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上の写真:
極楽院西方寺(長野市)に安置されている、阿弥陀佛説法像。
チベット仏教の伝統に基づいてチベットの大仏師を招聘して作られたが、阿弥陀仏の説法像は珍しく、日本伝来の御姿に則っている。2010年、ダライ・ラマ十四世法王を御導師として開眼供養が執り行なわれた。
撮影:気吹乃宮。


本日はチベット暦で阿弥陀如来(上の写真)のご縁日で、ご先祖様や故人の成仏を願う日であり、また生きている者の寿命を延ばし生命力を増大させる無量寿如来(巻頭の写真)のご縁日でもありますので、今夜も翌朝まで燈明を捧げます。

満月なので阿弥陀仏を本尊とする「往生法」を修し、その後でグル・リンポチェを本尊とする増益法をベースとしたツォク供養を執り行なう予定です。

賛同いただける方は今回も「サポート」という形で、お気軽に供養へご参加ください。

今回もサポートいただいた方は、祈願主のお名前で下の写真のような供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。

また皆さまからお預かりした志納金の一部は、今回もチベットのお寺や師匠への喜捨・寄進に充てさせていただきます。そうすることで、より強い仏縁と福徳をもたらすことでしょう。

旧暦七月は個人的には緊張感の走る月であり、あまり大きな事はせず、福徳を積んで自重自戒を心掛けています。これは個人の運勢上の話なので皆さんに当てはまることではありません。ただし、鬼月という観点からいえば、水辺には注意をしてお過ごしください(そこらへんのタブーは過去記事に記しました)。

またウイルスの変異株が猛威を振るっているそうなので、まだまだ暑い季節ではありますがマスク等で首から上をガードし、上気道感染の予防につとめましょう(最近は、除菌効果のあるGSE配合の鼻スプレーや喉スプレーを使っています)。

皆さんが下半月も無事に乗り切れるよう、1日を通して祈りたいと思います。

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(8/23 12:00更新)
昨晩、約2時間半にわたるツォク供養を含む「満月の日」の儀軌を無事に満行しましたのでご報告いたします。
今回もサポートいただきまして御礼申し上げます。今回も燈明を捧げつつ、今朝を迎えました。

朝7時半からはサン供養(香煙をメインとするチベット式柴燈護摩)を修しました。旧盆でしたので夕方には特別なスル供養(マルスル;施餓鬼)を執り行ない、祖霊や土地神、亡霊や無縁霊などを含めた諸霊に布施を捧げました。

阿弥陀仏のご縁日でしたので、夜は極楽浄土に意識を飛ばす阿弥陀法(往生法)を2時間ぶっ続けで執り行ない、積んだ善根を御先祖様を含む一切衆生に廻向しました。
最後に、グル・リンポチェ(長寿仏の御姿)を本尊とするツォク供養を含む一連の儀軌を厳修することで、感謝と御礼を込めた締めくくりとしました。ちょうど日付が替わる時に満行となりました。

今回もグル・リンポチェの加持が降り注ぐよう祈願をしまして、障害を取り除き諸願成就できますよう、特別な除災の儀軌を執り行ないました。
また皆さまのご先祖様代々の追善廻向をお一人ずつ執り行ないました。

旧暦お盆も今日で明けますが、夕刻にマルスルを焚いて見送りたいと思います。

今後の主だった予定としては:

9月  1日(水):チベット暦二十五日。ダキニの御縁日。
9月  6日(月):新月。布薩。初巳。
9月16日(木):チベット暦十日。グル・リンポチェの御縁日。
9月20日(祝):満月。

気吹乃宮では上記の4日は必ず、なんらかの形でツォク供養を執り行なっています。noteに告知していないこともありますが、催行はしていますので、サポートいただける場合はお声がけください。
それでも、なるべく新月と満月の両日は告知できるように努めてまいります。

今月の下半月も皆さまに仏・菩薩のご加護がありますよう、お祈り申し上げます。

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サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。