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「満月の日」ツォクの、お知らせ ※無事終了(2/5)

本日(2/5)はチベット暦(蔵暦)十二月十五日で、満月。
阿弥陀如来の御縁日です。
しかも布薩日と重なる、吉祥日であります。

本日は午後9時からツォク供養を執り行ないます。
講員の皆さま・サポートいただいた方の所願成就と息災、疫病退散を祈念します。

さらに25時(深夜1時)からは、阿弥陀如来の遷識法(往生法)を修します(今回は海外の法友たちとWebでつながって共修をするため、このような時刻となります)。

遷識法とは血脈の諸師へ祈願することで加持をいただき、さらに阿弥陀如来と観音・金剛手の両菩薩に対する熱烈な祈願と敬信によって、浄土への往生を願う行法です。講員さま・ご賛同者さまの逆修と、ご先祖様ならびに三界萬霊への追善廻向を祈念します。

今回もnoteからサポートいただければ供養や祈願をさせていただきます。

ご賛同者に対しては、祈願主のお名前で供養用の特別な燈明(チューメー)を、朝まで仏前にて供養させていただきます。

※ツォク供養については過去記事「【改稿】ツォク供養の、全体像」等をご覧ください。


「ケン・ロプ・チュー・スム」
(左より順にシャーンタラクシタ、グル・リンポチェ、ティソン・デツェン王)
ナムドゥルリン寺の壁画。撮影:気吹乃宮

(2/6 11:00更新)
満月の日・布薩日の一連の儀軌を執り行ないました。
午後9時に開始し、深夜2時半に滞りなく満行しましたのでご報告いたします。今回もご賛同いただき、ありがとうございました。

特に昨日は「善業も悪業も一千万倍に膨れ上がる」という吉日でしたので、この機会に徳を積まれた方々に対して随喜いたします。


午後9時からはグルリンポチェを本尊とするツォク供養を修して、供物を供養し、疫病終息、講員の皆さまとサポートいただいた方々の息災と加護を祈念しました。

少し休んで深夜0時すぎからは護法尊供を修して、皆さまの守護を祈念しました。

続けて深夜1時からは、阿弥陀仏の遷識法に入りました。
今回は海外の方々とWebでつながって共修という形になりました。最後に先祖累代の精霊の往生と安寧を廻向し、深夜2時半には円満に終了しました。

また灯明については、朝まで絶やさずに灯し続け、供養を捧げました。


次の予定としては、2月8日にギャルワ・ロンチェンパの涅槃日に伴う特別法要を執り行ないます。昨年と同様、「ティクレ・ギャチェン」の儀軌で進める予定です。ツォク供養も含まれます。

思えば「ティクレ・ギャチェン」という言葉も、その詳細も、日本で最初に言及したのは私のnote(気吹乃宮)だと自負しています。

「ティクレ・ギャチェン」の灌頂だって、まだ日本では開催されていないはずです。日本にはそこまでのニーズがないし、行者もいないし、知る人もいないのです。

とはいえ、「最秘ヤンサン」と冠される行法ではありますが、日本以外の国ではわりと使用される儀軌なのも事実です。年に数回は、僧や在家が集まって法要するくらいなので。

個人レベルで偏重しオカルト主義に陥ることは避けたいので、チベット寺で「常識」とされることは、なるべくここで言及して、正しい情報の提示につとめていきたいと思います。そうすればいずれ、日本でも灌頂が開催される日が訪れるかもしれません。


サポートは、気吹乃宮の御祭神および御本尊への御供物や供養に充てさせていただきます。またツォク供養や個別の祈願のときも、こちらをご利用ください。