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帰依本師 Lama

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インドとチベットの、宝のような師に関する記事をまとめました。 師のことをチベットでは「ラマ」と呼びます。ここで取り上げた師はすべて、私の師とその相承系譜に連なる先生です。
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ドドゥプチェン猊下の、遺訓

「ゾクパチェンポ・ロンチェン・ニンティク」の法主であられたドドゥプチェン猊下が遷化されて…

ギャルワ・ロンチェンパの、涅槃日

本日はチベット仏教の古訳ニンマの祖師ギャルワ・ロンチェンパ(1308-1363)が円寂された日(…

ドドゥプチェン猊下の、迅速転世祈願

༄༅། །མྱུར་བྱོན་གསོལ་འདེབས། ドドゥプチェン猊下の迅速転世祈願 ན…

ドドゥプチェン猊下の、二周忌

本日(2024年1月4日)はチベット暦十一月二十三日で、ドドゥプチェン四世猊下(1927-2022)の…

ギャルワ・ロンチェンパの、涅槃日(2023年)

本日(2/8)はチベット仏教の古訳ニンマ(ニンマ派)の祖師ギャルワ・ロンチェンパ(1308-1363…

ロンチェン・ニンティクの、誕生

私たちの系譜に連なる最も重要な師のお一人、クンキェン・ジグメリンパ(1729-1798)の涅槃日…

ギャルワ・ロンチェンパの、涅槃日

昨日はチベット暦十二月十八日でした。 この日はチベット仏教の古訳ニンマ(ニンマ派)の祖師にして、ゾクパチェンポ(ゾクチェン)の法脈をこの世に精緻に示されたギャルワ・ロンチェンパ(1308-1363)が円寂された日でした。 ギャルワ・ロンチェンパは、サキャ派のサキャ・パンディタ、ゲルク派のジェ・ツォンカパと並んでチベット仏教の「三文殊」の御一人、文殊菩薩の化身とされます。 ギャルワ・ロンチェンパの登場で、グル・リンポチェの系譜とヴィマラミトラの系譜に分かれていたゾクチェンの

クンキェン・ジグメリンパの、涅槃日

チベット仏教、古訳ニンマの最も重要な先生であり、加持の源泉でもある、クンキェン・ジグメリ…

ミギュル・ドルジェの、涅槃日

今日はチベット仏教の、特に古訳ニンマ派において重要な先生であり、ナムドゥルリン寺が相承す…

パトゥル・リンポチェの、涅槃日

5月29日(土)は、ザ・パトゥル・リンポチェ(1808 - 1887)の涅槃日にあたります(チベット暦…

ジャムグン・ミパムの、涅槃日

今日は近代チベット仏教の巨匠、ジャムグン・ミパム(1846–1912)が円寂された日(チベット暦…

チベットの師と、日本の神

3歳の頃、秋田の曾祖母の葬儀に参列したときのことでした。 その時、文字もろくにわからない…

加持と、安心感

お寺の周囲にお住まいの、チベット人のお年寄り。いつも数珠を手に持っていたり、あるいはマニ…

ネパールの師と、心の鏡

「鏡」という語は、『華厳経』や『般若経』をはじめとする大乗経典によく登場します。密教においては「大円鏡智」(だいえんきょうち;Mirror-like Wisdom)という語に代表されるように、さらに深い意味を帯びます。 チベット密教の経典のタイトルにはよく「御心の鏡」「心髄の鏡」などのフレーズが使われますし、儀軌や灌頂でも、実物の鏡が使用されることがあります。心の本質を示す象徴として、「鏡」は重視されるのです。 そして「鏡」というといつも思い出す、1つの体験があります。今