頭痛薬の飲みすぎも注意が必要です #52

今回は 頭痛治療薬によって起こる頭痛について解説していきます。
痛み止めの治療薬として市販薬が多く売られています。とてもよく効くので
飲んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。その治療薬がよく効くので、徐々に痛み止めを使う回数が多くなっていく場合に少し注意が必要です。

もしその治療薬を飲んでいる回数と期間が1か月に15日以上飲んでいて、
その期間が3か月を超えて飲んでいる場合に、もしかしたらそれは痛み止めの薬によって誘発されている頭痛に変化している可能性があります。

痛み止めの市販薬や抗炎症薬やトリプタンの片頭痛の治療薬を1か月に
15日以上3か月を超えて「定期的」に飲んでいるようであれば薬の使用過多による頭痛と診断される可能性がありますので、一度頭痛外来の先生に相談していただけたらと思います。

原因不明な部分が多いのですが、脳自体が痛み止めの薬に慣れてしまって頭痛が起こりやすい状態に変化している可能性が高いので、一番の治療は痛み止めの薬を「中止する」事です。ただ中止した直後は、ぶり返しのようなひどくてつらい頭痛が出る方が多いので、痛み止めを中止した後にしばらくの間、予防薬を使って対応していく必要があります。

この治療の時にとても役立つアイテムがあります。

それは頭痛ダイアリーです。以前の動画でもご紹介していますが、頭痛は目に見えない「状態」なので、痛みが何回起きたのか、どの程度日常生活に影響を与えていたのか、吐き気があったのかなどを共有できるので周りの方とも共有しやすいのです。また頭痛ダイアリーの存在は頭痛外来専門医の先生であれば必ず知っていらっしゃいますから、頭痛ダイアリーを見せていただきながらご相談いただけたらと思います。詳しくは概要欄に貼っておきますのでご活用下さい。


まれに片頭痛と思っていたら違う慢性副鼻腔炎が見つかったり、他の原因が
隠れていたりする場合もありますので、もし1か月に15日以上頭痛に対して痛み止めの薬を3か月以上超えて飲んでいる場合には是非概要欄に記載されている頭痛学会の専門医ならびに頭痛協会認定施設の医師にご相談していただけたらと思います。

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