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愛の不時着、何周しても、もう元のカラダには戻れない。考察エピソード1

もう、愛の不時着以前の自分には戻れない。

何を見てもリ・ジョンヒョクにつながってしまう。

朝、起きて顔を洗う前には
「目やに、、彼に取ってもらうなら、カサカサのじゃないと恥ずかしい(//∇//)」と
鏡の前でひとりで体を捩り

コーヒーをデロンギのマシンで淹れながら
「市場で豆を注文するところから、コーヒーを淹れるというのは始まるのだ、、」との思いが頭を過ぎる。

もう何度も見て、その都度Twitterに愛を叫んできたけど、たくさん他のことも呟きすぎて、
自分の思いを振り返ることができないので
こちらに記すことにした。

エピソード1

自身のゴシップという逆境を逆手に取り
新作イヤリングの広告に使うユンセリの逞しさ。冒頭から、彼女のキャラクター造詣にも惹かれた。

転んでもただでは起きない、そこらの雑草ひきちぎってから起きる、まさに『倒れるときは前のめり』の精神。私のモットーとすることのひとつだ。

ストップ高、という言葉が、彼女の考える美しい言葉のうちの10に入るが、その言葉はすでにエピソード1から出てきていた。

さすが、大金かけてるユンセリの髪はきれい。
でも、日本では絶滅した肩パッドで
後ろから見たラインが長方形になってるのは
セリズチョイスが日本上陸しても、わたしは
いらない。買えないけど。

基本、セリの服は可愛いのに、時々とんでもないのが混じってる玉石混交なので、それも見ていて楽しい。

後継者指名で、お父さんから認められたあとの武者震いの小さな芝居と表情だけでも、
ソン・イェジンさんが素晴らしい女優だということが伝わってきた。

「風が吹いてこそ
わたしは飛んでいける」の言葉は、
多くのことを示唆している。
 
自分ひとりの力で到達できることと、助力があってできることは異なること。
風という、自分では制御できないものに、人間は左右されること。
自分の力をさらに押し上げてくれるものがあれば、どこまででも力を発揮できるという自信。

そして、ついにリジョンヒョク初登場シーン。
今、改めて見直してみたら、まさに後光が射してる、、、

初見の時は3話くらいまでずっと
イケメンに寄り過ぎた勝地涼と
コンフィデンスマンのボクちゃんに似ていて
時々吉沢亮みを醸し出してくるな、この俳優、、くらいにしか思わなかったのに。。

登場して早速の文化財盗掘犯と韓国軍との緊迫シーン。
夜目がきくし、耳もいいこと、
的確な判断と指示ができ、超優秀であることが
あの短い間に、すべて表れてた。

「処罰はわれわれの方がはるかに厳しい」
という言葉に、THE北朝鮮を感じて緊張感が観る側にも走る。

そして、強い、強い、圧倒的に強いリジョンヒョク。

そこへ、ちっちゃい堤真一みたいな
チョ少佐登場。でも、最初から、こいつは悪役だな、と分かった。

「看過できません」という言葉に

「祖国の名誉をかけて調査する」ことに、
リジョンヒョクの誠実さと生真面目さも出ている。

「人は高く登る時もあれば
低く沈むときもある、それが人生」

最期、蜂の巣にされる彼を、もう知っている身からすると、人生、、厳しめ、、、とも考えてしまう。

蛇酒抱えたピョチス、、
この頃は、まだダメなやつー、くらいにしか
思ってなかったのに、あとで、あんなに
好きなキャラになるとはね。。

そして、不時着。

空から落ちてきたセリを
不格好な姿勢で受け止めて、
うっ、て顔、になって、
さて!
恋がはじまる?っておもってからが、、

長かったー。

そう簡単に恋愛ドラマにならないところが、
勝因のひとつなんだろうな。

セリが、ジョンヒョクを懐柔しようとしてるのも、彼女が仕事ができるし、強引にすすめてきたんだろうなということも推察できるようになってる。


住所もね、、、
まさか、ここで話したことを覚えてるなんてね、、( ; ;

保衛部に送られて取り調べがあっても大丈夫かどうか
「保証できない」という。
これも、後の流れが分かっていると、
嘘がつけない朴念仁、というか
全てにおいて裏表がない、誠実さのカタマリであることが、もう最初からカードとして
出されていたのだと、唸ってしまう。

「僕は地雷の専門家だ。
言うとおりにしなさい」と言いつつ

う。


ってなって、

「いろぷそ」大丈夫だ

「いろぷそ」平気だ

と言うジョンヒョク。


無にしようとして、なりきれてない表情が絶妙過ぎて、2回目以降は、ここが、もう可愛くてたまらないし、母性本能、オキシトシン大量自家分泌してる自覚もある。どばどば。


たいていの男は、大したことなくても、
辛いキツイのアピールをする。
女は熱が38.5度あったって、夕食の支度をしようとするし、せざるを得ない場面も多々あるし、くぐってもきてる。

それに反して、男たちは、熱を測って、
37度になったかならないかでも、
数字を見ただけで、急にぐにゃんとして
俺病気、具合悪い、面倒みてモードに切り替わる。

は(⌒▽⌒)
そんなん、熱のうちに入らないったら。


そんなこんなを見聞きしてきた全女子は、
地雷もだし、撃たれたり、20時間以上匍匐前進してきたりして

すごいでしょ、労って、がんばったねって褒めて、っていうのが一切ない、

「いろぷそ」の前に、
ずきゅーーーーーん。
ばたり。

と、なるわけです。
ならないわけがない。
寧ろ、なる。

「統一したらまた会いたいわ」
という別れ際のセリの言葉。

このジョークは、どれくらいの温度で、統一、という言葉を使っているのか、日本人の私には理解ができない。これは、後の韓日戦のサッカーの時にも感じたことだが、韓国の歴史や人の思いを学びたい、と思ったきっかけになったひとつの言葉だ。

それで、今は『反日韓国という幻想』という本を読み始めている。その感想は、また後日。

地雷を踏んで動けなくなったジョンヒョクに対し、形勢逆転したセリが急にイキイキとして、輝きが増しているところも、好き。この逞しさが、同性から見てもとっても好ましい。

右か左か、分かれ道は
「自分で決めろ」というジョンヒョク。
言うことは言いつつ、決して押し付けない彼のスタイルは、ここにも既に出ていた。

そして、グァンボムに対して、ここではまだ弱みを自分からは見せられていない。
自分から助けて、とは言えないまま。
「まさか、、、?」と部下が気付くまで、
言えないのだ。そして、あれこれ、指示もついしてしまう。

「僕を信じてるのでは?」という上目遣いの不信なかんじ。グァンボムくん、よく表せてた。

セリズチョイス、とジャンプスーツの後ろにあるロゴのバックショットも、効いてた。

「愛するひとたちは、かならず再会できる
強く願っていれば。どんなに離れていても」
これが、オマージュでありつつ、ラストへつながる階段になっているとは。

初見だと、さらーっと聞き流してたけど、
2回目以降は、胸がきゅっとなるとこのひとつ。

ウンドンが、セリの状況を素直に気遣って、
「間違えて風にのってきたなら、驚いたんたでしょうね」というところで、北朝鮮🇰🇵という、顔の全くわからない、なんだか得体の知れない、何考えてるか分からない民族、みたいな偏見が、ぷすーっと消えていったように思う。

転んでもただでは起きないセリが、不時着したことを、CNNの特ダネ級の面白いネタとして、人に話すための話の種にしようとしてたところも、不屈の精神を感じて、また好感度が上がった。

畜産班 
律動体操

これを見た時の衝撃は、セリと視聴者は似たようなものだとおもう。
え、え?え、これ、いまの時代でやってる、ってこと?リアルなの?って。

ただ、旗持って小学生が集団登校するのは
昭和ではやってたので、懐かしさを感じた。
さすがに、歌は歌わないけども。

「偉大なる首領同志は我らとともに」
「人民の楽園」

至るところにあるスローガンは、戦時中の日本を思い起こさせる。
「一億総火の玉」
「贅沢は敵だ」

言葉には力がある。
毎日毎日それを目にし、教育を受け
同調圧力としてそれらが骨身に滲みると
疑問を持つことも、まして批判することも
その能力はへし折られるし、育たない。

あ、悪いチョが来た?!と思ったら

きゃー!

壁ドン!
腕長い!
顔近い!
OST!

そしてめくるめくキラキラギャラリー。

期待して、エンディング、おしまい、かと思いきや、毎度毎度、このあと、答え合わせタイムが用意されていた、このドラマ。
こういう展開のドラマ自体も初めてで、衝撃だった。

セリを見つけて、
ん?誰と話を?ってきょろきょろするとこが
まずかわいいし、

「やることたくさんあるの」って激昂してるセリに、にこって笑うのもかわいい。

で、安全装置戻したーーー!

危険人物じゃないって判断、早い。
でも、ふって浮かんでた笑みをすっと戻して
銃を突きつけるポーズを取ってたなんて。

何度も見たり、沼のみなさんの推考や感想を読んでみたりすると、何度でも美味しいし、
何度味わっても美味しいし、
このシーンをどういうふうに研究して、この表情や所作や芝居になったんだろう、と思いながら観ても楽しめる。

稀有なドラマですよ、本当に。。




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