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アルティメット・シンクロシステム使用法② 初心者の為のシンプルトレードB レンジへの対処

はじめに/この記事の趣旨

以前より紹介しております、オリジナルツールのユーザー様フォローを兼ねて、各ツールのトレードにおける実践的使用法を紹介します。

(ツールについては以下のリンク先記事を参照してください)

なお、今後、記事と合わせてユーチューブ動画をアップしていく予定です。

前回の記事

前回記事をお読みでない方は、必ず前回記事を読んでから、こちらの記事へとお進みください。

なお、上の記事と同内容を、動画としてまとめております。
(動画がいいという方は以下を)

レンジ・揉み合い

前回ご紹介した方法は、初心者の方、ならびに数年取り組んでいるけれど、なかなか利益を残せないという方へ向けての、EMA20を軸として、アルティメットシンクロ・バンド並びにサインを利用しての、トレンドフォローのトレード方法です。

なお、デイトレ、スキャルで売買が完結することを前提としています。

しかし相場の状態は、ざっくり大きく分けると、レンジ(揉み合いも含む)とトレンドに分かれます。さらに、どの時間軸で見た場合のレンジなのか?トレンドなのか?という問題も絡んできますが、話がややこしくなるので、この記事では30分足と5分足を利用したトレードにおいての、トレンド、レンジと限定しておきましょう。

レンジ揉み合いの具体的例

金の30分足で、先週(2023年3月最終週)における、目立つレンジのシーンは以下です。

ステップ① 常にトレンド、レンジ・揉みあい 両方を意識する

まず、トレンドばかりを想定した心づもりでトレードをすると、レンジでうまくいかない。とはいえ、勿論、いつもレンジではないわけですね。

今、あるいは、今日、あるいはこの時間帯は、トレンドであるかもしれないし、レンジであるかもしれないと、常に2つのシーンを想定しておくことが、大切になります。

ステップ② レンジ・もみ合い時の特徴を知る

レンジや、揉み合いであると、見抜いてトレードができるか出来ないかで、当然ながら、トレード方針は変わってきます。出来るだけ早く、レンジや揉み合いの状態であることを見抜く必要があります。

それ以前に、レンジ・揉みあい時はどういう特徴があるか、知っておかなければ、見抜くことができません。

特徴1 高値・安値(双方)の切り上げ、切り下げが起こらない。

ダウ理論のトレンドの定義の中に

高値安値、双方の切り上げ⇒上昇トレンド
高値安値、双方の切り下げ⇒下降トレンド

というのがありますが、レンジの場合は、これが成立していません。

以下のスクショを見てください

上記30分足スクショの、①の部分5分足で拡大した所です。

①と②で、高値の切り上げが見られますが、③と④では安値も切り下がっています。⇒この時点でレンジであることが確定。

※問題点
ダウ理論の高安双方の切り上げ、切り下げが確認できるまで、トレードが出来ないのであれば、この日はほとんどトレードできません。値幅は結構ありますので、勿体ない気もします。

しかし・・・負けるくらいならトレードしないのも手です。

特徴2 主要なMAが平行気味に密着する

別途、記事で連載しております、新・初心者の為のチャートテクニカルクリニックでも紹介しておりますが、自分はEMA5/20/52/120/200を常時表示しています。

そしてこれらのEMA 2本以上が水平気味に密着する場所で、EMA20をまたいで上下するレンジ(あるいは揉みあい)が発生することが多いです。

スクショ例 金30分足

スクショ例 金5分足


特徴3 各時間足で陰線陽線が交互に出る

私の中で、レンジと揉み合いは若干区別をしています。単純に小さめの時間足で、陰線陽線が交互に出る状態を「揉みあい」・4時間足など、やや値幅のある揉みあいを「レンジ」と表現しています。

以下、スクショ

ユロ円5分足

金30分

ドル円4時間足

特徴4 ロウソク足レベルのプルバック&再進行が起きないか続かない

これを書いているポンドル5分足のチャートを切り出してみました。

ここでトレンド部分の①⇒③と、AやBの部分の、ロウソク足挙動の違いに着目しましょう。

トレンド部分の①や②や③のでは、
上昇の場合
陰線(プルバック下降)からの再上昇、かつ、プルバック切り返し高値を上抜く

下降の場合

⇒陽線(プルバック上昇)からの再下降、かつ、プルバック切り返し安値を下抜く

こういった挙動が見られますが、一方レンジ部分のAやBでは、それがほとんど起きていません。

※なお、私はこの、プルバックからの再進行をエントリーや撤退の際、非常に重視しています。

☆シンクロシステムを通してみた場合の特徴

アルティメット・シンクロサイン短い期間に両方向にでる。

金5分足

ユロ円5分足

使用説明書に書いておりますが、短い期間に両方向に出る時は、「揉みあい」であると察知する。これが非常に大事になります。

ここまでのまとめ

レンジ・揉みあいをうまくやり過ごすには

1・レンジや揉みあいであると早急に見抜く
2・トレンド発生か、レンジ(揉みあい)なのか、常に2つの局面を想定してチャートに臨む

揉み合いの特徴

1 ダウ理論、高安双方の切り上げ、切り下げが成立しない
2 主要なMAが2本以上、水平気味に密着する
3 陰線陽線がほぼ交互に出る(連続陽線や連続陰線が続かない)
4 プルバックからの再進行がほとんど見られない
5 シンクロサインが短い期間に交互に出る

こういった挙動を見つけたら、レンジ・揉みあいであると早急に気づき、対処する方針を建てましょう。

値幅が出やすいペアの揉みあいは、初心者には危険

挙動がよろしくない時の金、あるいは米株開場直後のダウ・ナスダックにあるあるですが、値幅とスピードはあるけれど上下振動して方向が定まらないケース。

一見値幅があるだけに上下取りたくなるのですが、逆に言えば、上下外した時は大きく損失を出す可能性もあるわけです。

上下しっかり判断できる状態でエントリーができるまではエントリーしない。面倒くさい挙動だなと思った場合、1時間くらい時間を空けてみるなどの対策が必要となります。

そのうえで、もし、エントリーするならば

ロットを小さくして臨む⇒ギャンブルハイレバは厳禁です!

レンジ・揉み合いの対処法


では、ここからレンジ(揉みあい)と気づいた場合の対処法について解説していきます。

① 高安更新をチェックし、レンジ、揉みあい範囲を特定する

以下の図は、敢えて、フラッグやペナントというパターン性がみられるレンジではなく、パターン性が見られないレンジを取り上げました。

この場合、EMA20 (緑)をまたいでの、やや値幅の大きいレンジが見られます。

① ②の時点ではギリギリ高安双方の切り上げが見られますが、③の安値は切り下げ、高値が切り上げて、レンジ突入確定となります。

この後、どうするか?ですが、とりあえず④の時点では、ギリギリ高値は切り下げたように見えますが、安値は切り下げておらず、トレンドが確定したわけではありません。

① はっきりするまで様子見する。


初心者の方は、様子見をお勧めします。しかし、様子見できないから初心者どまりという側面もあります。

② シンクロバンドを使ってスキャをする。


ある程度慣れた方は、シンクロバンドの色変わりのタイミングを狙って、スキャをすることは可能です。

注意 この場合はレンジであることが前提のトレードですから、当然、あまり伸びない事は想定できますので、以下の事が大事です。

① タイミング遅れたと感じたら、突っ込みで入らない
② 無理に伸ばそうとせず、逆進してきたら
(逆方向のシンクロサインや、色変わりで)さくっと利確する。
伸びる時は勝手に伸びます。

③ 時間足を大きくして、俯瞰する


実はこの5分足のチャートを1時間足で俯瞰してみると・・・

5分足でも下落傾向がはっきり示されてきた、①、あるいは1時間足のEMA20付近から、再下落を開始した②付近でエントリーしても、200⇒300pipesは放置していても取れていたわけです。

※ちなみに私は①の前から下へエントリーして、寝るので10pipesほどで利確し勿体ないことしました💦 このちょっとした違いで大きく損益が変わるのが、トレードの魅力でもあり怖いところでも。

前回記事の、30分足・5分足ルール通りだと

やはり大きく取れた結果となりました。以下30分足

レンジ抜けの特徴的なパターン

フラッグのような、ある程度明確なパターンのレンジにせよ、例に取り上げたレンジにせよ、レンジからトレンドへと移行する場合に共通のパターンというものは存在します。

模式図

① その時間足での、EMA20(52などが絡む場合が多い)を中心に、上下に振動してレンジを形成する。

② 最期の振幅が、EMA20付近で止められ、(下降であれば、上への振動がEMA20で止められ)再度、下降へ転じて、レンジから抜けてトレンドへと転換する。

③ プルバック(押し戻し)がEMA20付近で止められ、トレンドが継続する。

例に挙げた、不規則なレンジの場合も、同様の挙動が、①の手前や①で見られます。

別の例 金15分足

この時、①や②の付近でシンクロバンドやサインを確認すると、下方向へ色変わりしています。

以降、15分足や1時間足のEMA20 付近から下への再進行を狙うだけで、割と楽なエントリーが可能ですし、シンクロサインもバンドも的確な方向指示を出していますね。

レンジ・揉み合いの対処法まとめ

① 高安の範囲と、ダウ理論トレンドの定義、成立・非成立を見る
② 特にまだ安定して勝てない方は、レンジ範囲は見送る
③ 慣れてきた方は、シンクロバンドやサインを使ってスキャも可
※ただし、レンジ範囲の抜けを確認できるまでは、逆進指示が出たら即座に利確する
④ 時間足を大きくして、上下どちらへの推移が可能性が高いか確認する
⑤ 特徴的なレンジ抜けのパターンをしっかり押さえ、その際の確認としてツールを使う。

また、繰り返しになりますが、

1・レンジや揉みあいであると早急に見抜く
2・トレンド発生か、レンジ(揉みあい)なのか、常に2つの局面を想定してチャートに臨む

揉み合いの特徴

1 ダウ理論、高安双方の切り上げ、切り下げが成立しない
2 主要なMAが2本以上、水平気味に密着する
3 陰線陽線がほぼ交互に出る(連続陽線や連続陰線が続かない)
4 プルバックからの再進行がほとんど見られない
5 シンクロサインが短い期間に交互に出る

こういった挙動を見つけたら、レンジ・揉みあいであると早急に気づき、対処する方針を建てましょう。

値幅が出やすいペアの揉みあいは、初心者には危険!!

これもしっかり押さえておきましょう。

アルティメット・シンクロサインとバンドについて

以下、リンクを貼っておきますので、興味のある方は詳細をご確認ください。

売り切り版アルティメット・シンクロバンド

売り切り版 アルティメット・シンクロサイン

月額制では両方使用可能です。

MT4/5版 月額制システム

トレビュー版月額制システム

次回は、セミスイング・スイングトレードについてお伝えします。

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