見出し画像

電動糸紡ぎ機で紡いでみた

先日3Dプリンタなどを駆使して作った電動糸紡ぎ機で、練習第2段としてウールを紡いでみました。

今回のテーマは
「ある程度太さを一定に保ちつつ、長い1本の糸を紡ぐ」
というものです。

練習用に購入していたピンクのウールが合計200gありましたので、とりあえず100gずつ紡いで行きます。
※この時点では、ウール100gがどれくらいの分量か、まったく理解してませんでした…

100gをカーディングするとこんな分量に…

必死でハンドカーダーを使って100gをカーディングして、竹輪みたいな束を造ると、こんな分量になりました。
この分量を、紡ぎ機を使ってガンガン紡いでいきます。

100gを紡いだら糸巻きがパンパンになりました

できるだけ細く長く、撚り具合も一定にと考えて紡いでみたんですが、なかなか加減というか、
・どこの
・何が
・どういう状態になったら
・どの指に
・どの方向に
・どれくらい力を入れる・抜くのか
というポイントがなかなか掴めませんでした。

100gをまるっと紡いでもなかなかつかめなかったんですが、もう100gを紡ぐ途中で、突如
「あ、そういうことか」
というのが浮かんできます。

言葉にするのはすごく難しいですが、「ウールの束を左手で持ち、繊維を引き出すのは右手」という状況であれば、
・左手は軽く、あまり力を入れない
・フライヤーから左手の束までは、ある程度の距離(50~70cmくらい)があった方がいい
・撚りがかかった部分が全体の半分~2/3くらい紡ぎ機から出ている
・右手で「撚りがかかった状態」の手前側の端10cm程度の部分をつまんで
・左手を軽く手前に引く
・この時に、撚りがかかった状態の部分が束の中から繊維を巻き込んで、くるくる捻れながら引き出される感じになるのが理想
・10~20cmくらい繊維を引き出したら右手を放して、引き出した繊維に撚りのモーメントを伝える
・繊維を引き出した長さの分を紡ぎ機の糸巻きに巻き取らせる
・以下同文
といった感じでやればうまく紡げるようです。
特に、「繊維がくるくる捻れながら引き出される感じ」の時に、強い抵抗もなくスルスル出て行けるようにするには、カーディングのときに欲張り過ぎてたくさん繊維を載せすぎないようにする、というのもコツなようです。

200g、紡ぎ終わりました。

左が最初の100g、右が次の100gなんですが、全体的に右側の方が糸が細く出来ていると思います。

ただ、糸を細く紡ぐのは結構リスクもあり、途中でブツブツと切れてしまう事が3度ほどありました。
あんまり細すぎるのも糸の強度面で不安が残りますので、いい具合の太さで紡げるようになるには、まだもうちょい慣れが必要なようです。

とりあえず今回練習で紡いだものは、2本をさらに撚り合わせて双糸にしようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?