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VR機能の実力を見てみたい

先日調整したNIKKOR 80-400mmズームに、Mamiya C33、Rollei35と統一感などという言葉とは程遠い構成で、ふらっと撮りに行って来ました。

特にテーマがある訳でもなく、ただただ気の向くまま、車に乗って走り出してから目的地を考えるような具合で何も決めずに彷徨きます。

ただ、注意したのは
「人がいない場所にしか行かない」
というポイント。

長崎や佐賀でも、連日1000人を超える感染者が出ているコロナウィルスの事を度外視するわけにも行かないので、
・誰とも会わない
・誰とも喋らない
・誰かと会っても5m以内に近づかない
という事を厳守する、という縛りを設けてます。

まず行った先は、川棚町にある魚雷発射試験場跡。
普段、この建物に近づくための通路は、入り口近くに立入禁止の札が立っているのですが、今回は通路の突き当り近くに札が移動していました。
ココまで近づいたのは初めてのことでした。

フィルムの写真はまだ現像が済んでいないため、今回の記事で載せるのはNikon DfとiPhoneで撮影した写真になります。

上の写真のポイントまで近づくと、流石にズームレンズの広角側でも建物全体をフレームに収められませんので、離れてから撮ってみます。

今回Nikon Dfに着けた超望遠ズームは、VR機能という手ブレ補正機能がついています。
そこで、今回は「400mm望遠端での手持ち撮影はどこまでイケるのか?」というテーマで、色々撮ってみることにしました。

この日は割りと風も強く、重たくて大きいズームレンズを固定するのはちょっと大変でした。
こちらの一枚も、ぱっと見はちゃんと撮れてそうではありますが、拡大してみるとやはり少しブレてます。

F値は22、シャッタースピードは1/60秒で撮ってます。
400mmの焦点距離なので、手ブレしないシャッタースピードの目安は多分1/500秒とかその辺だと思います。

また、絞りも羽根の粘り具合を確認するため敢えて22まで上げて見ましたが、どうも完全に絞りきれていない様子です。

こちらはF値5.6のシャッタースピード1/320秒
やはり拡大するとほんの僅かにブレていますが、パッと見には良さそうな具合です。

これはF値11でシャッタースピード1/60秒
風が止んだタイミングだったこともあり、なんとか大きなブレもなく撮れた一枚です。
手ブレ防止のシャッタースピード1/500秒から考えると、
1/500→1/250→1/125→1/60
と3段階分くらいはシャッタスピードを遅く出来るくらい、VR機能が働いているのかなと思います。

ただ、

シャッタースピード1/20秒にすると、流石に手ブレを抑えられません。

この日は曇り空だったこともあり、背景が白飛びしてしまっていますが、こちらはF値5.6のシャッタースピード1/640秒。望遠でも手ブレしない範囲なようです。

こちらはF値11でシャッタースピード1/250秒。
VR機能による手ぶれ補正が効いてくれてます。

F値16のシャッタースピード1/50秒のこちらは、ちょっとブレが抑えきれてません。
400mmの望遠端だと、ギリギリ1/60秒が手ブレしない限界なようです。
それも、マッスル手ブレ補正をフル稼働させてようやくですので、普段遣いでは1/125あたりのシャッタースピードに抑えるのが良さそう。

そして今回一番よく撮れたなと感じた一枚がこちら

F値5.6のシャッタースピード1/200秒。
これくらいならギリ手持ちで行けるようです。

とは言え、望遠はやっぱり三脚でちゃんと固定して撮るのが良いようです。
当たり前の話ではありますが、やっぱり手持ちでは
「焦点距離分の1秒より速いシャッター速度+マッスル手ブレ補正」
が良いかな、と感じました。

このNIKKOR 80-400mmズームレンズは、Nikon F4でも使用できます。
が、残念ながらF4ではVR機能が使えません。
フィルムで望遠を使うときには、やっぱりシャッタースピードをガッツリ稼いで撮る、というやり方で使っていこうと思います。

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