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人生において何がgoodで、何がbadか

今、人生において何がgoodで何がbadか考えさせられる旅をしています。

4月15日にNYを出発してまず日本ツアーで4都市をめぐり、その後オーストラリアでまた4都市を巡っているのですが、その途中で何度も私の楽曲を演奏しつつマイクで

「いかに私の人生がスムーズでなかったか」

をシェアしていて、そのたびに、小さなこどもたちも、ティーンも、ベテランのみなさんも、たくさんの方が感動してくださっています。


私は小さい頃から他人の感情を感じることのほうが上手で、自分の感情が置き去りになりがちでした。音楽は自分の感情にフォーカスするための大事なコミュニケーション手段で、若くして人気旅行雑誌の編集デスクになったというキャリアを捨ててでも音楽をやるべきだ!と直感が働いたのは、やっぱり正しかったのだな、と今になって思います。

4月末には「徹子の部屋」の収録があって、そのために私は歌を1つ作りました。日本を代表する大女優でTVタレントで、ユニセフ親善大使でもある黒柳徹子さんがホストです。彼女は今90歳で番組は49年続いているんですよね…月〜金まで毎日放送される30分番組なのに49年…すごすぎる。

収録後に記念撮影をさせてくださいました!
スタッフの皆さまから、歌を一緒に披露してくれたKOTETSUくんも一緒にと誘ってくださり
徹子さんからはお母様もご一緒に、と言ってくださって
本当にあったかい現場でした!

作ったのは「きみはほんとうはいい子だよ」という歌です。書籍「窓際のトットちゃん」に出てくるエピソードに基づいた曲です。徹子さんは「先生が求めるような態度でいる」のが得意ではなくて、小学校を1年目で退学になって転校しているんです。新しい学校の校長先生が初めて会った日に言ってくれたのが「きみはほんとうはいい子なんだよ」という言葉で、これが人生を支え続けたのだそうで、たくさんの方が見てくださる番組にでられるなら、私が1番伝えたいメッセージはこれだ!と思って、このうたを作りました。


きみはほんとうはいい子だよ

誰もそれを言ってくれなくても

きみはずっといい子だよ

それをどうぞ忘れないでいて


とはじまる歌詞です。

こんな歌詞は、私自身が大変な人生を送っていなければ書けなかったはずで、こういう歌詞が書けるほど大変な人生だったことは、やっぱり、良いことだったんだよな、と思ってしまいました。

この週末はオーストラリアで最大のteenが集まるジャズ・フェスティバル・コンテスト「ジェネレイション・イン・ジャズ」にゲスト・アーティスト兼審査員として参加しました。4曲のビッグバンド曲をオーストラリア全土から来てくださったプロ演奏家のオールスター集団といっしょに演奏しまして、演奏も最高だったし、私がMCでお話した人生の話も心に響いたと、参加してくれたteensからも保護者や先生たちからも言っていただきました。私を選んでくださった同イベントの音楽監督 Jordan Murray に心からの感謝を再度申し上げたいと思います。ありがとう!


嬉しそうな私。。。笑

私がオリジナル曲を書き始めたころは、日本ではオリジナル曲を書いてビッグバンドをやっている著名なミュージシャンは1人しかおらず、私は異端児扱いされました。コンサート後のアンケートでは何度も家に帰ってエリントンを練習しろとか、日本人の女の子がジャズの曲を上手に書ける日なんて絶対来ないと言われたりしました。15歳で作曲の賞を頂いたことがあるのですが、ジャズを始めてからコンテストで賞を獲ったことは一度もないです。

そういう私が1ヶ月もの間、国際ツアーに出て毎日お仕事をいただいて皆さんに喜んでいただける日が来るなんて、わたしを含めて誰も予想がつかなかったことのはずで、人生はこういうところが面白いのだと思います。

祈っているわけではなくクラップしている笑

もうほぼ1ヶ月旅してツアーしているので、一度投稿しなければ、と思って書いたのですが…これから少しずつまた、振り返りをしてたくさんの方にお礼を伝えていきたいと思います!!!!日本ツアーでお世話になった皆さま、なにもまだ書けていなくて本当にごめんなさい!

写真は週末のイベントから。

Pictures by Adam Johnstone

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