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[DET]シーズン振り返り:先発投手編②

前回投稿から大分時間が空いてしまい申し訳ありません。今回も引き続き先発投手の振り返りです。後編ということで5人の選手を掲載しています。前回の記事はこちら↓

Matt Manning

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                    評価:★★★☆☆

デビュー2年目を迎えた元トッププロスペクト。4月にいきなり右肩を痛めて長期離脱してしまったが、慎重にリハビリを進めて8月に復帰した。以降はローテーションの一角を担い、安定したパフォーマンスを披露。フォーシームの被打率が前年比.264→.198と改善した他、不調時でもある程度ゲームメイクする術を身に付け、12試合中9試合で5回以上を投げるなど、相手以前に自分自身との戦いだった昨年から確かな成長を見せた。

しかし、9/28のKC戦の試合直前に右腕の疲労を訴えて登板回避。本人はそのまま投げたがっていたらしいが、投手コーチが制止したそう。翌日に故障者リストに入ってシーズン終了となってしまった。

ようやく飛躍のきっかけを掴みつつあったタイミングでの故障となり残念極まりないが、幸いにも手術は必要なく、現在は特に痛みは無いとのこと。来年こそ完全開花を。

Michael Pineda

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                   評価:★☆☆☆☆

ロックアウト明けに1年契約で加入し、ビザ等の問題もあり4月末に合流。昨年の時点で制球以外の衰えが凄まじく、さほど期待はしていなかったが、怪我に悩まされながらも7月途中まではERA3.58とまずまずの成績を残した。

しかし、衰えが隠しきれなくなったのか7/17のCLE戦で2回8失点の大炎上。続く試合で上腕三頭筋を痛めて離脱し、9/4の復帰初戦でも4回5失点。この試合後にDFAとなってリリースされた。

Eduardo Rodriguez

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                   評価:★☆☆☆☆

先発ローテーションの一角として新たに5年$77Mで加入。移籍1年目にして自身初の開幕投手を務めたが、開幕から不安定な投球が続いた。そして、5月中旬に故障者リスト入りした後、「個人的な事情」として謎の失踪(おそらく家庭の事情とされているが詳細は不明。本人曰くフロントとチームメイトには真実を話したそう)。

8月末に復帰するまで実に3ヶ月以上も行方を晦ましており、チームにとって大きな誤算となってしまった。復帰後は9試合中6試合でQSを達成するなどまずまずの活躍だったが、トータルで見れば期待を大きく裏切る結果となった。特にWhiff%が大きく悪化し、SO9が前年比10.6→7.1と急落している点は気がかり。契約はまだ4年残っているので、何としてでも復活して頂きたい。来年は失踪しませんように。             

Tarik Skubal

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       評価:★★★★☆

トッププロスペクトが3年目にして遂に才能開花。デビュー当初から豪速球が武器で奪三振能力は本物だったが、フォーシームに拘りすぎるあまり被本塁打が多く、安定感に欠けていた。

しかし、今年はその拘りを捨ててスライダー、シンカー、チェンジアップ等を満遍なく投げるようになった。特にスライダーやチェンジアップは前年からスピンレートが大きく向上し、決め球として機能。「困ったらフォーシーム」というスタイルから脱却し、全ての球種で安定して三振が奪えるようになった。また、Barrel%が前年比13.9→5.5と改善されたこともあり、前年は1試合1本以上の割合(31試合で35本)で打たれていた被本塁打を大幅に減らすことに成功し(21試合で9本)、安定感が増した。また、7月には自己最速の100mphを計測している。

7月に調子を落とし、当確とされていたオールスター選出を逃してしまったのは残念だったが、オールスター明けからは再び復調。しかし、トレードデッドライン直前に耳を疑うニュースが。

DETは他球団に対してチームの「ほぼ全員」がトレード可能な存在である旨を通達し、その中にSkubalも含まれていた模様。ようやく誕生したエース候補であり、2026年まで保有可能な彼に対するこの扱いは多くのファンの怒りを買った。

結局トレードされることはなかったが、8/2のMIN戦にて左手の屈筋腱(指を曲げる筋肉)を痛めて故障者リスト入りし、手術を受けてシーズン終了。来年の開幕には間に合わないとされており、飛躍のシーズンは非常に歯痒い形で終わってしまった。

Joey Wentz

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                    評価:★★☆☆☆

2014年のドラフト1巡目指名(ATL)で、2019年途中にトレードでDETに加入。移籍後はトミー・ジョン手術を受けるなど怪我に悩まされていたが、今年5月にようやくデビューを果たした。

初登板で2.2回6失点と炎上し、続く試合で左肩を痛めて長期離脱するという前途多難なスタートとなってしまったが、9月に復帰後は既に消化試合と化していたこともあってローテーションの一角を任され、ルーキーとしては及第点と言えるパフォーマンスを見せた。特にカッターは被打率、Whiff%共に優秀で、今後はこれをさらに磨いて決め球に昇華させたいところ。Skubalが開幕に間に合わないことが確定しているため、来年は開幕からローテーションを任される可能性が高い。

総括

ここまで読んで頂ければお分かりかと思いますが、先発陣は特に怪我に苦しみ、常に誰かが離脱している状態でした。特に、飛躍しつつあったSkubalとManningの2人が怪我でシーズンを終えてしまったのが残念でなりません。また、サンプルが少なすぎたため掲載しませんでしたが、本来右のエースとなるはず、というかならなければいけない存在であったCasey Mizeはわずか2試合で右肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けてシーズン終了となっています。

そんな中でもBrieske、Hill、Wentzといったルーキー達がある程度結果を残してくれたのは不幸中の幸い。来年は彼らに加え、不完全燃焼に終わったRodriguezの奮起にも期待しています。ただし現状では明らかに頭数が足りていないので、FAでの補強は必須となってくるでしょう。

次回はブルペン編を投稿する予定ですが、FAやトレードで動きがあった場合はそちらを優先するかもしれません。ここまで読んで頂きありがとうございました。

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