見出し画像

「共鳴するからだ 空間身体学をひらく」   8月5日発売 田畑浩良 藤本靖 片山洋次郎 著


三人の間法(まほう)使いの(トーク)セッション


本書「共鳴するからだ 空間身体学をひらく」は、2020年藤本靖さんの提案で企画が立ち上がりました。田畑浩良さん、藤本靖さん、片山の3人の鼎談を通して、やはり藤本さんの提案で始まった10年以上のコラボワークショップの成果とともに、空間身体学の到達域を多くの人たちと共有しようという試みです。

本書成立の流れの中で、コロナ禍を挟んで、メルクマールになる2つのコラボワークショップがありました。

2019年12月「空間身体学宣言」

2019年12月、田畑浩良さんにお誘いいただいたコラボワークショップでの”空間感触”を受けて、何かがひらけそうな気配を共有しました。
そこで、
2019年末、共同で「空間身体学宣言」を出すことになりました。

「空間身体学宣言」(骨子)
・空間に対して広がりを持つ存在として身体を捉え、その在り方を研究する
・身体は空間から孤立した存在ではない
・身体のバランスは、外部環境との絶え間ない相互作用によって成り立つ
・それらの関係性の中で身体を動的な存在と捉え、身体とは何かを動的感覚による
    実践的体験を元に探求する。

私たちの”渡航宣言”

今振り返ればコロナ禍直前のタイミングでの「宣言」になりました。
「宣言」の契機になったこのワークショップでは、終わりの挨拶をしようと思ったとき、なぜか私の中に”The water is wide”という曲が流れて来ました。
そのことをそのままお話しているうち、会場(VACANT)の担当の方が即応してこの曲を流してくださいました。

そのときは歌詞の意味など何も考えてはいなかったのですが、「とても大きな流れに突き当たった。これからなんとしても渡るのだ」という感じの詞だと後になって気づきました。

2022.11.10.ワークショップ(atいずるば)
”大きな流れ”を渡った身体空間学の地平

2年後の22年11月のワークショップの終わりには、どこまでもシーンと続く静かな身体空間が出現しました。この”静けさ”がコロナ禍という大きな流れを渡った私たちの身体空間の地平だったと思います。

2022.11.10.コラボワークショップ at いずるば
どこまでもシーンと静かな身体空間が出現

「宣言」から2年、”コロナ禍”という流れを渡って私たちの身体空間の間法(まほう)はさらに深まりました。

「共鳴するからだ 空間身体学をひらく」(晶文社)2024年8月5日刊

コロナ禍を越え、ほぼ4年の歳月をかけて出来上がりました。

身体空間では、身体同士の間、身体と環境の間で、次々に動きが生まれ身体と空間は再生し続けます。
身体同士、身体と環境の間(あいだ)に生まれる間(ま)、ここが身心の気持ちよさ、再生、回復の契機になります。
話芸や笑い芸の時間的間(ま)、絵画・アートの空間的間(ま)とも共通します。

間(ま)そのものは空っぽで何の手応えもなく、掴むこともできません。
だだ、間(ま)が機能すると、互いの間(あいだ)に共鳴が生まれ、静かな気持ちよさが湧いてくるのが分かります。

また間(ま)へのアプローチの仕方は多様です。本書ではここを深掘りし、語り尽くしました。

三人の“間法使い”がそれぞれの間(ま)へのアプローチ法を開示しながら、多くの皆さんと”間法”を共有し、空間身体学をともに深めることを目指します。

https://www.amazon.co.jp/共鳴するからだ-空間身体学をひらく-片山洋次郎/dp/4794974337/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=248O7MTI4RDM6&dib=eyJ2IjoiMSJ9.IrAH0h1uRg7DMQbsYF4QLP3kORwTNRHLoPMyvAG8m05dH32OTUhBSViZ23hFpiPoieCEX6S5tM78XddsykXuIBOK-2_B883ZxY9NDbo0jA--rfuwGa_obGtqI5mCuw3oNo1StUo7znpY_vBZnhTgF7bY_NEsCnSQd_LKHQmS1b4SrLo7bElSlLw6RI_1U0YHP0iiXwbs4h-NX8_uUgtX52BJX7bkn4QdJnKGUj8SkDK55qSFL54HGGH1emt_gZfsy8XMoxFk_4f-jW6cACQAdRCENqik1DsCgnWOL35v_VY.bAPISYvbOoQhQU3HrevCyb9FKfX7msz9LeZBNsiLDVw&dib_tag=se&keywords=共鳴するからだ&qid=1720749493&sprefix=共鳴するからだ%2Caps%2C177&sr=8-1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?