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神経伝達から筋収縮に至るまで(まとめ) ガイトンアウトプット⑥

神経線維

  1. 何かの刺激が加わり、神経細胞膜に電位が生じる

  2. 電位依存性チャネルが開放し、急激に細胞内へNaイオンが流れる。

  3. 細胞膜の電位がある一定の高さまでになると、活動電位が形成される。

  4. 神経線維内に電位が広がり、それぞれで活動電位が生じる。

神経終末

  1. 電位が神経終末に到達。

  2. 神経終末のデンスバーと呼ばれる電子密度の高い構造の近くで、カルシウムイオンチャネルが開口

  3. カルシウムイオンが神経終末内に流入。

  4. Ca-カルモジュリン依存性プロテインキナーゼが活性

  5. シナプシンというタンパク質をリン酸化し、アセチルコリンが詰まっている小胞を遊離

  6. 小胞は神経終末の細胞膜からエキソサイトーシスされる

筋線維膜

  1. アセチルコリンがアセチルコリン依存性チャネルにくっつく

  2. Naイオンが筋線維内に流入し、電位が生じる

  3. 電位依存性チャネルが開口し、急激に電位が上がることで活動電位を生じる。

  4. 活動電位はT管に伝わる。
    T管とは、筋原繊維の間を縫うように筋線維内に嵌入している筋線維膜であり、筋線維膜の活動電位を筋原繊維に伝える。

  5. T管付近の小胞体が活動電位の影響を受け、カルシウム放出チャネルが開口し、カルシウムイオンを筋原線維へ放出。

筋原線維

  1. Caイオンはアクチンフィラメントのトロポニンに作用する。

  2. トロポニンはトロポミオシンをアクチンの間隙内に引き込み、アクチンを露出するミオシン頭部がアクチンにくっつく。

  3. この時ATPがミオシン頭部につき、この段階でADPとリン酸に分解されている。また、分解時のエネルギーはミオシン頭部を垂直に保つことで蓄えられている。

  4. ミオシン頭部が屈曲する。これをパワーストロークという。ミオシン頭部のADPとリン酸が離れ、ATPがくっつくと、アクチンから離れる。

以上により、神経線維から筋収縮が行われる。

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