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ガイトン生理学 知らなかったことまとめ①

ガイトン生理学を読み始めた。
今回から、ガイトン生理学を読んで知らなかった知識をまとめていこうと思う。
この目的は、自らの学習をアウトプットし、学習効果を高めることにある。

今回は、第1部(細胞と生理学概論)の身体の調整系、細胞の構成と機能。その辺りを見ていく。

死をもたらさない限界値

ヒトには恒常性という、体内を一定の状態に保つ機能が備わっている。
それを脅かされたとき、病気になる。死に至るということはその恒常性機能が破綻し、限界に達したということだ。
体温は約7℃上昇すると細胞が死ぬ。
pH0.5上昇すると死ぬ。
Kイオン1/3になる、もしくは2倍になると死ぬ。
Caイオンは、1/2になると死ぬ。
グルコースは、1/2になると死ぬ。
ヒトは繊細である。

脂肪細胞

脂肪細胞は細胞なのか、脂肪の塊なのか。私はそれすら曖昧であった。脂肪細胞は「トリグリセリド(中性脂肪)を95%も含んだ細胞」だそうだ。つまり、その他の細胞と同じように核を持ち、細胞小器官を持つ。

細胞内は未知がいっぱい

ここには全ての細胞小器官を載せていない。
私が知らなかった知識だけを記す。

糖鎖

糖鎖とは細胞膜にある炭水化物のことである。
それだけだと思っていたが、働きもしっかりある。
糖鎖の働きは、①陰性荷電された物質を離す②細胞同士を接着③ホルモンと結合し糖鎖内側のタンパク質を活性化、④ある種の免疫である。

滑面小胞体

リボソームが結合していない小胞体のこと。
粗面小胞体がタンパク質を合成するのに対し、滑面小胞体は脂質の合成小胞体内酵素が触媒する他の反応を担っていた。

ペルオキシソーム

リソソームに似た構成だが、リソソームはゴルジ装置からちぎり取られて作られるが、ペルオキシソームは滑面小胞体から作られるのではないかと考えられている。また、自己修復できる点も異なる。
作用としては、リソソームは加水分解によりタンパク質、グリコーゲン、脂質を、それぞれアミノ酸、グルコース、脂肪酸とグリセロールに分解する。一方でペルオキシソームは、酸化酵素を持ち、H2O2やカタラーゼにより、細胞に有害な化合物を酸化する。例としてアルコールをアセトアルデヒドに分解する。
ペルオキシソームという名前を初めて聞いたが、今後標準化されていくのかもしれない。

ミトコンドリア

ミトコンドリアは思ったよりも多様で、柔軟だった。
大きさ(200nm〜70,000nm)、がそれぞれの細胞の役割によって異なる上に、需要が高まれば分裂を繰り返し、自己複製するそうだ。
自己複製はミトコンドリア内のDNAが細胞核のDNAと同じように制御することで行われるらしい。

被覆ピット

これはピノサイトーシスという細胞内に分子を取り込む過程における受け取り役である。
被覆ピットは、細胞膜表面で窪み、受容体を持つ。その直下にはクラスリンの格子状構造やアクチンやミオシンのような収縮性タンパク質を持っている。

必要とされる分子が受容体にくっつくとそれを取り囲むように窪みが深くなり、収縮性タンパク質がそれを逃さないように口を閉じる。小胞化したこの部分は細胞膜からちぎり取られ、細胞内に運ばれる。この過程にはCaイオン、ATPが利用される。

ここまでにしておこう。
次は「細胞内にどう取り込まれてどう合成されるか」
これをまとめてみる。

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