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出会い@NYのアニマルシェルター

こんばんは、おはようございます。NYではちょうど日本との時差が昼夜逆なので、挨拶はいつも逆を言うことになります。かれこれもう20年近くアメリカに住んでいるので、電話でも日本との時差を意識して話をします。

NYのパンデミックは激しく、2020年の冬は自分と家族の命の危険を感じていました。そんなパンデミックで考えたことは、ずっとやりたかったけど出来ていないことをやろう、今できることは今やろう、明日の保障はない、自分の人生劇場、まだまだやり残したことがある、という思いでした。

ずっとやりたかったことのうちの一つは、「犬を飼うこと」でした。私は小さい頃から犬が大好きで、道で会った秋田犬に抱きついたり、近所のシェパードの犬小屋に一緒に入ったりするくらい犬が好きでした。大人になってNYに住み、子供ができてからは、犬を飼うことはきっぱり諦めていました。働きながら2児を育てていて、犬まで面倒見れないのは明白だったからです。毎日夕食のテーブルにごはんとおかずを載せるのに精一杯で、朝は戦闘状態で子供を学校に送り、自分も出勤していました。

パンデミックに突入し、死ぬ前に犬を飼いたい、と思い始めたときから、アニマルシェルターのサイトにアダプションの申し込みの登録をしました。申し込みには、数多くの質問があり、過去に犬の飼育経験があるか、自宅は持ち家か借家か、フェンスで囲った庭があるか、犬の医療費はいくらまで支払い能力があるか、家庭の年収はいくらか、などなど驚くほどの質問に答える必要があります。加えて人物照会のための連絡先を提出します。その後、アニマルシェルターの審査の結果アダプション先としてふさわしいと認められると、やっと希望の犬に会うことができるのです。

おそらく7つ以上のアニマルシェルターに申し込みました。が、しかし、パンデミックでみんな犬をアダプトしようとしているため、審査に数週間ー1か月かかるとのこと、全くなしのつぶてでした。

アニマルシェルターのサイトは、日々更新されていて、子犬は数時間で引き取り先が決まっていきます。娘と一緒にブラウズしては、この犬がうちに来たら。。と夢を語るも、ことごとく消えていっていました。

そんな日が続き、サイトを眺めるだけが日課となり、もうこれは無理なのね、と諦め、コロナがひどくなっていくニュースを聞いているうち数か月が過ぎました。

今年に入って、ようやく1つのシェルターからOKのメールを受け取りました。なんだか合格通知のようで、大喜びをして、早速そのシェルターのサイトで犬を眺めたのですが、みんな、大きい。。。

ピットブル、シェパードミックス、私は大きい犬も好きなんだけど、自分の家のサイズを考えると大きい犬は無理。このご時世、シェルターに来る犬のほとんどは大型犬で、小型犬はすぐに誰かに引き取られ、シェルターのサイトにも出てこない。。

せっかく晴れてアダプションの承認を受けたのに、希望のサイズの犬がいないという状況のまま、またもや数週間が経っていきました。

これまでだったら毎日サイトをチェックしていたのが、だんだん2-3日おきになり、気が向いたら見る、という間隔になり、犬を飼う意欲もなくなりかけていたある日。

灰色の毛玉の塊からピンクの舌が出ている写真を見つけました。シェルターの説明には、ノースキャロライナで保護された推定年齢1歳のメス。ハッピーで元気なワンちゃんです。(←という内容の英語)とあります。そしてシェルターでつけられていた名前は「ミッドナイト」。(なんでー??)

ビビビ婚というのでしょうか、すぐにシェルターのサイトから面会を申し込みました。面会時間もシェルターのオープン直後の時間に申し込み、面接とお見合いがうまくいけばそのままお持ち帰り💛という予定でした。続く。

"Once you have had a wonderful dog, a life without one is a life diminished."- Dean Koontz


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