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読了後の呟き その1

 お久しぶりでございます。以前は書評として、肩に力と気合を入れて書いておりましたが、疲れました!

 ってことで今回から書評とかお役立ち情報とか気にせずに、自分が良いと思ったフレーズなどを中心に書いていこうと思います。

 ネタバレ有りなので、ネタバレが嫌な人は見ないでくださいね!

そもそもロード・エルメロイの事件簿ってどういう作品?

 ゲームやアニメ、漫画等で展開しているFateという作品の派生の一つ。魔法使い達が己の願望を叶えるために、なんでも願いを叶えてくれるというアイテムを争っているのが大筋の内容です。

 ロード・エルメロイの事件簿は、その中の一人の魔法使い。ウェイバー・ベルベットというキャラクター、その周囲のキャラに焦点を当てたミステリーとなっております。

おい、魔法使いが探偵をやるのか!?

 魔法使いの一人がメインキャラクターなのに推理をやるのか?と疑問に思った方もいるでしょう。答えはイエス!

 なぜならウェイバー・ベルベットは魔法使いとしてはそれほど出来が良くない、知識はあるんですがド派手に魔法を使うようなキャラクターではありません。鑑識がやるように丹念に証拠を集めて犯人に至ります。

なぜ自分がこの作品に惹かれたのか?

 それはウェイバー(作中ではエルメロイⅡ世や師匠と表記されております)が諦めずに、自分のできることを重ねていく姿が琴線にふれたからです。彼は優れた魔法使いではない、それを分かっていながらも魔法使いとして出来ることをやり続ける。

 才能ある若者に嫉妬しながらも、その者が学ぶ場は潰してはならない。

 自分のことをボロクソに言ってきた師匠だが、そんな生徒に魔法を学ぶ場を提供した。その師匠はとても素晴らしい魔法使いだった、その人の才能が失われ、その人が見ていた景色を自分は見ることができない。それが悲しい。

 あくまで小説、しかもマンガやゲームから派生した作品です。苦手なジャンルだという方もいるでしょう。それでいいのです、自分個人は皆苦手なものはあるので、自分とは趣味が合わないだろうということを受け入れたいと思っている。趣味が合わないなら合わないなりに、うまくいい距離をとりたいと考えている。

 そういう、マスコミからしたらよく思われていないジャンルの作品ですが、このセリフを読んだ時に「よっしゃ、こっちも勝負してやらぁ!自分自身のためにな!」ってやる気が出ました。

「勝ってみたくないか、オルガマリー」

「証明したくないか。従者を殺されたままで泣き寝入りなどしないのが自分なのだと、世界に向かって証明したくないか」

 オルガマリーとは、従者を殺されたお嬢様です。魔法使いでも偉い人の娘で、跡継ぎ。本書の中では書かれずFGOというソーシャルゲーム内で明かされた設定ですが、ただの一度も「良くできました」とほめられたこともない女の子。

 ウェイバーに協力して、その推理が間違っていれば凹むどころか精神が折られることでしょう。いいとこのお嬢様なのですから、実家にも影響が出る。それでも彼女はその一言で立ち上がり、ウェイバーに協力して事件解決につながる証拠を提示しました。

 成人してそれなりにたちますが、自分は自分自身にそれほど自信がない。ぶっちゃけ、やりたいことはあるような無いようなあやふやです。そんな人間に、とりあえず行動しようと思わせた素晴らしいフレーズです。

 小説が苦手だなという方にはアニメもありますので、興味が出たら触れて欲しい作品です。

 アニメは最初から魔眼蒐集列車編から始まらないのですが、世界観やキャラクターの説明が入るので0話から貼らせていただきました。

最後に

 素晴らしい作品を作ってくださった三田誠様、スタッフ様、関わってくださった方、ありがとうございました。とても楽しい時間をありがとうございました。




















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