ギアーズ5初見インセインCo-opをクリアした

オブウォーはどこに消えた。

というわけで、先日発売されたギアーズ5のキャンペーンを初見難易度インセインの2人Co-opでクリアした。インセイン&カジュアルのズルではなく、とうぜん二人ともインセインだ。
トゥイッターの書き込みを見る限りでは国内最速なんじゃなかろうか。
なお、相方はいつもギアーズインセインCo-opを一緒にやっているユキカズPだ。

みなさんご存知の通りギアーズ5はギアーズオブウォーシリーズのナンバリング最新作だ。
やたら肉密度の高い惑星セラの人類が銃についてるチェーンソーで地底人を切り刻むTPSとして有名なので、やったことはなくても名前くらいは知っている人もそれなりにいると思う。

まだ発売されて間もないので、ストーリー面の重大なネタバレはしないでいこうとは思うが、どこそこで死んだとかどいつに殺されたてきなことは書くので、そういうのが嫌なひとはインセインCo-opをクリアしてからまた来てほしい。

インセインCo-opの話をするつもりだが、難易度以前の問題として語らなくてはいけないことがある。
バグの話だ。
今作はアルティメット版を購入すると本来の発売日より何日か速く遊べるアーリーアクセス権がついてきたのだが、その期間がまあひどかった。
ことあるごとにメンバーが切断されるわ、収集品が取得できていない扱いになるわ、チェックポイントでセーブされずに死んだらはるか前のシーンまで戻されて絶望させられるわ、しまいにゃクリアしたチャプターがクリアしていない扱いになるわと、通信まわりが死んでいたらしいのが原因のバグが多発した。
今ではある程度修正されてはいるが、正直なところゲーム内容はともかく製品としてはシリーズ最低の出来だというのは断言できる。
この記事の執筆時点でも、クリアしていない扱いになっていたチャプターを埋めてインセインクリア実績をとったのになぜか普通のクリア実績は解除されてないとか本当になんなんだ。
よくわからん進行不能バグもいくつかあるし、おれたちはデバッガーじゃねえんだぞクソが。

バグについての愚痴はこれくらいにして、キャンペーンの話をしよう。すべてインセイン前提の話なのでそれ以外の難易度ではたいして参考にならないと思う。
今更だが難易度インセインというのは最高難易度のことだ。
ギアーズは基本的に大質量に押しつぶされて一撃死とかそういうのを除けば、一度ダウンしてその間に他のプレイヤーだかNPCだかが回復してもらってゲームを続けることができるのだが、インセインでは基本的にダウンという概念が存在せず、いい感じのやつが一発プレイヤーの頭に当たれば即死してチェックポイントからやり直しとなる。
そのくせ敵は固くなるのでちゃんとヘッドショットをキメていかないと弾薬が足りなくなるなんてこともよくあった。

……というのが4までの話だ。5はちょっと違う。
ジャックだ。
今まで扉を焼き切ったりしていたかわいいあいつが5ではスーパー機能を導入されて女子大生(JD)フェニックスより役にたつスーパーロボットになったのだ。
なんと今作のジャックは遠くにある弾薬を運んでくれたり、近くの敵を電撃で攻撃したり、罠をしかけたり、スタングレネードめいた技をくりだしたり、光学迷彩を付与したり、さまざまな支援をしてくれる。
まあ、そもそも全体的に今までより弾薬不足に悩むことがなかった気がするが、それでも必死に敵陣までいって弾薬補充とかしなくていいのは地味だがとても助かる。
特殊機能系は、フラッシュとショックトラップ、そしてなによりクロークは優先してアップグレードしないと絶対つらい。死ぬ。死んだ。
これらの機能はそこらに落ちているパーツを集めてアップグレードしたり、サブクエストをこなして強化したりできるが、インセインではある程度以上の強化は必須だ。特にサブクエストクリアで手に入る能力がないと後半死ぬとおもう。
だいたいどれも強いが、その中でもクロークとかいうインチキ機能は敵が攻撃をやめて棒立ちになる上に、アップグレードでクローク中に攻撃しても解除されなくなったり、暗殺すると効果時間が伸びるとかいうインチキアップグレードが強い。死にそうなときの態勢の立て直しには必須だ。

そんなスーパーロボットがついているなら今までより楽勝だったのか？といえば答えはNOだ。
スーパーインチキ能力があるということは、それを適切に使うことが前提の構成になっていることに他ならない。
敵が大量に出てくるようなシーンでは事前に適切な場所に罠を仕掛けておかないと死ぬし、フラッシュの凍結効果も開放しておかないと死ぬ。クローク入手後はクロークを使わないで済む場面などほぼないといっていい。
それでもなお死ぬ。そりゃもうわんさか死ぬ。

ACT1の序盤も序盤でいかにも「近接攻撃の練習しようね！」といった具合のシーンとかがあったりするが、近接攻撃なんてしていたら死ぬ。
わりと序盤でギアーズお決まりのプレイヤーの分断が発生するが、合流するタイミングをミスると操作不能になっている間に死ぬ。
凍った湖で大量の敵の襲撃を処理しなくてはならないときに、数発外すだけで態勢を崩されて死ぬ。その上なんとか乗り切ったとおもったら第二波がきて死ぬ。
なんかそれらしい音も聞こえず頭がグシャァとかなるわけでもないのになんか一発くらって死ぬ。
護衛対象を守りながら進まなくちゃならないのに肝心の護衛対象がどんどん前に行って勝手に死ぬ。
スナイパーがこっち見ている間は頭も腕も出せないのに横からジュビーが殴り掛かってきて死ぬ。
クリルみたいな蛭が突っ込んできて死ぬ。
KAMIKAZEロボがやたら耐久力高い上に足も速くて死ぬ。
やたらタフなネプチューンマンがショットガンやらフラグやらぶちかましてきて死ぬ。
たくさん死んだ。

毎度ながら開発のやつら「インセインCo-opとかやるやついないだろ」とか思っているんじゃねえかと頭に浮かぶ程度に理不尽な死に方もしたが、それでもインセインCo-opを遊んでしまう僕ら。
なんかもう癖になっているんだよな。
「こんなの運ゲーじゃねえか！」みたいな絶叫をしたり「私にいい考えがある」とかいってクソムーブかましたり、
あたまがおかしくなって「ランサーガールズラブ(今作初登場のランサーGLのこと)があるならハンマーバーストボーイズラブがあるのでは」とか「ゆけっ、ジャック！10まんボルトだ！」とか言い出したり、
ああでもないこうでもないと何度も何度も試行錯誤をして進めていくのはやっぱり楽しいのでみんなもインセインCo-opをやろう！
これはけして「きさまらも同じ苦しみをあじわえ」的なやつではなく、ピュアな気持ちでインセインCo-opを楽しんでほしいという気持ちのあらわれである。

とはいえ肉密度の足りない女が主人公なのはやっぱりしっくりこない(ポリポリコネクト警察に捕まりそうな発言)し、なんか途中にあったオープンワールド風味なやつも「別にこれいらなくね？」という感じだったので6ではそのへん反省してほしいとは思うのであった。

あと問答無用でシリーズ最弱のラスボスは流石に面白さの欠片もないのでラーム将軍くらいの存在感と歯ごたえを要求する。