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次世代ゲーム機を買う前に知っておきたい映像規格の話

次世代機っていうとなんかSS、PS、64のあたりのイメージつよいよね。

最初に結論だけ簡潔に書いておくが、これから次世代ゲーム機と一緒にテレビなんかも新調しようとしているひとは注意しないと残念なことになるかもしれないぞという話だ。

先日、ついにマイクロソフトの次世代ゲーム機Xbox Series S(XSS)とXbox Series X(XSX)の詳細が発表されてトゥイッターの僕の観測範囲内ではお祭り騒ぎになっていた。
その前日もゼルブレイド無双でお祭り騒ぎだったしこいつら毎日騒いでるな?

XSSが32980円、XSXが49980円と、OS代は上乗せするからそのスペックのPCをその値段で売ってくれって感じのかなり攻撃的な価格でお出ししてきて、後攻となるPS5がどう出るのかというのも気になるところだが、今回はマシーンスペックの話ではなく、規格の話をしていこうとおもう。

2020/09/17追記
PS5も49980円と発表された。
光学ドライブなしのデジタルエディションが39980円と超攻撃的な価格設定なので、
MSが「為替レート勘違いしてました」とかテキトーな理由でっちあげてXSSを29980円にしてくれないかななんて思ってない。思っていませんとも。

その前に、XSXやPS5の話題でちょくちょく4K/120fpsというワードが出てきていることはみなさんお気づきの通りとは思うが、これは4Kの画面に秒間120フレームの映像を映せるぜ!という意味だ。
一般的に4Kというのは3840×2160ピクセルという解像度のことで、別に物理的にでかいテレビだから4Kとかそういうのではない。27インチクラスのやつでも4Kのディスプレイとかはある。まあとにかくフルHDの4倍の広さの画面ってことだ。
そして120fps、fpsは秒間フレーム数という意味だが、テレビとかはクッソ雑に言うならなんかすごいパラパラ漫画みたいなもので、フレームというのはパラパラ漫画の1ページに該当する。つまり120fpsというのは1秒間に120枚の絵が映るって意味だ。
まあ、なんかめちゃくちゃ細かい絵をすごい速度でパラパラできるってのが4K/120fpsってやつだと思ってもらいたい。

で、ようやく映像規格の話だ。
4K/120fpsの映像の伝送にはHDMI2.1という規格に各種機器が対応している必要がある。
2.1ってなんだよと思うひともいると思うので、説明すると、一口にHDMIといっても、実は年々バージョンアップしていて、現在最新の規格が2.1となる。ゲーム機でいうと、Xbox360やPS3の世代が1.4、Xbox oneやPS4の世代が2.0で、XSXやPS5の世代が2.1という感じだ。
端子の形状が変化していないのでわかりにくいが、バージョンがあがるにつれて伝送できるデータ量がどんどん増えていて、たとえばいま主流のHDMI2.0では4Kだと60fpsまでしか入出力できない。
4K/120fpsでゲームを遊びたければ、HDMI2.1対応の出力機器(これはXSXとかのことだ)とケーブル(たぶんゲーム機に付属してくる)と、入力機器(テレビとか)のすべてがそろった状態でないと遊べないというのは覚えておいてほしい。

ちょっと脱線したが、とにかく見た目は一緒でも規格は新しくなっているのでみんな気を付けたほうがいいということだ。
せっかくなので、まだ現役で使われていそうなHDMIの規格3種類といま主流な画面解像度の組み合わせで出せる最大fpsを雑に表にしたので置いておく。

厳密なことをいうと正確ではない——色の情報を削ったり、データ圧縮したり、この表よりフレームレートを上げる手法はある——が、まあだいたいこんな感じだと思ってほしい。
これを見ると化石のようなHDMI1.4でも一応4K出力に対応していないこともないと気づいたひともいると思うが、見ての通り30fpsまでしか出力できないのであまり実用的とはいえない。
Amazonやらで売ってるあやしいHDMI関係の機器とかで4Kと書いてあってもそれだけ見てポチると1.4対応で悲しむことになるなんてことがあるので気をつけよう。
あの手のあやしい機器はたいていHDMIの規格についてちゃんと書いていないことが大半なので、そのへん分かった上で手を出すんでないならやめたほうがいい。

で、ここからが問題なのだが、新しい次世代機を買うついでにテレビとかも新しいやつにしたい!というひとはそこそこいると思う。
ここまでの話で、4K/120fpsで遊ぶにはHDMI2.1での接続が必須だという話は理解してもらえたと思うが、ゲーム機側はいいが問題はテレビだ。

実のところ、いま市場に出回っている4Kテレビは、そのほとんどがHDMI2.1に対応していない。
単に倍速液晶とか書いてあっても、パネルが120HzってだけでHDMIのバージョンは2.0で、60fpsの映像をテレビ側でなんか処理して120fpsにするみたいな感じになることがあるということだ。
2020年9月現在、HDMI2.1に対応しているテレビはLG(つよつよパネルメーカーだけあって対応しているモデルは一番多い)か、シャープとソニーの一部8Kテレビくらいだ。
ドットバイドット表示にこだわるならLGのやつ一択といっていいと思う。
しっかり調べたわけでもないので、他にもあるぞ!というツッコミしてもらえれば追記するのでこの記事のコメントなりトゥイッターなりで言ってほしい。

そんなわけで、今後アップデートやらで後から対応する現行モデルが増えたりするのかどうかなどは分からないが、現在のところXSXやPS5のフルスペックを体験できるテレビというのはかなり限られるというのは理解できたと思う。

HDMI2.1が普及し始めるのはいいところ来年からという感じだろうし、今あわてて「倍速液晶の4Kテレビ買わなきゃ!」とよく調べずに2.1に対応していないテレビを買ってしまって120fps表示を体験できない、みたいな悲劇はみんな避けような。

また、たくさんゲーム機を持っているひとなんかはテレビとゲーム機の間にセレクターだかを挟んだり、音響にこだわりのあるひとはAVアンプやらサウンドバーに接続していたりしていると思うが、そのへんの機器も2.1に対応していないと駄目なので注意が必要だ。

最後に、この現在の状況にピンポイントで刺しにきているのがXSSというマシーンだというのをちょっと書いていきたい。
XSXの廉価版であるXSSはWQHDで120fpsというのが売りのマシーンだ。
さっきの表を思い出してほしいが、いま主流のHDMI2.0がWQHDで出力できるフレームレートは144fps、つまりXSSはテレビなどをわざわざ買い替えることはないという人にとってはそれで充分というコンセプトなわけだ。
ちなみに、テレビではあまりなじみのない解像度なのでここまでスルーしてきたが、WQHDというのはPCディスプレイではかなり普及している解像度で、これはひょっとしてリビングだけでなく個人のデスク単位というのを狙っているんでないかと僕は訝しんだ。
「MSのやろうPCゲーやるマンにもゲームパス&クイックレジュームで同時並行ゲー増やすという提案してやがるな???」
とわけのわからないことを言っている僕もいたが、さすがにそこまで考えてはいないと思う。

もちろん、HDMI2.0でフルHD接続といった環境であってもXSX版のほうがリッチな絵作りだったり高fpsになるとかはあるとは思うが、32980円という価格で複数タイトルのクイックレジュームやPCIe4.0接続SSDによる高速ロードを体験できるというのは非常につよい。めちゃくちゃつよい。
みんながXSSを買えばXSXが普通に予約できて僕が喜ぶからたのむぞ。


というわけで、新しいゲーム機を買う前にテレビとかの映像規格はしっかり確認しようなという話でした。

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