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新潟に旅行したはずが、長野県滞在のほうが長かった

新潟県は、これまで2回ほど行ったことがあります。

1回目はもう25年ほど前、学会で新潟大学に行ったとき。京都駅から新潟駅まで当時の夜行列車「きたぐに」に乗っていったのですが、寝台ではなかったので背もたれが垂直のまま倒すことができず、とてもつらい思いをしたことしか覚えていません。

Wikipediaよりかつての「きたぐに」社内の様子。
座席で寝ることも困難なため、通路で寝ている人もいました。しかも明るい…。

2回目は2017年に佐渡島に旅行に行ったとき。この時は新潟本土はほとんど素通りでした。

佐渡島の大野亀。景色はいいのですが、超暑かったです。

ということで、新潟の本土についてはほとんど行ったことがなかったので、試しに最近開通した北陸新幹線で行ってみることにしました。


八方尾根は景色が最高でした

新潟は長いので、とりあえずは関西から一番近い新潟県最西端の糸魚川を目指します。
糸魚川でレンタカーを借りて、南のほうへ向かいます。唐松岳ふもとのゴンドラとリフトを乗り継いで、さらに歩くこと1時間ほどで八方池に到着しました。これはすごいです。噂以上にきれいなところ。北アルプスの山々には雪渓が走るのがよくわかります。

八方池。ここからさらに上ると唐松岳ですが、本格的な登山装備が必要だそうです。
八方池の湖畔にあるお堂。「飯森神社奥社」とあります。

八方池までは観光客でも気軽に来れるということになっていますが、それなりの登り道でした。びっくりしたのは、ひらひらのスカートで来ている若い女性がいたことです。よくスカートを汚さずに登れたものです。
新潟に来たはずが、八方池に来る途中でいつのまにか長野県に入っていたようです。気にしないことにします。

八方池に行く途中の黒菱平では、ニッコウキスゲが咲いていました。

廃校をそのまま利用した戸隠地質化石博物館で大量の骨を見る

翌日は東に向かいます。目指すは戸隠地質化石博物館。

40年ほど前に廃校となった学校の校舎を利用した博物館がルーツだそうです。アクセスが悪く、そこそこ狭い道をうねうね進むことになり不安になりますが、中身はとても充実していました。

入れる収蔵庫。骨だらけ。
水槽でいろいろ飼っています。
かつて学校でつかわれていたと思われる用具たち。X線の管球も使っていたのか?

想像していたよりもずっとちゃんとした展示に、子供なら喜びそうな骨だらけの部屋(たぶん触ってもよさそう)、あとはかつて学校だった時代に使われていたと思われるレトロな用具など…。
X線管球はさすがにもうフィラメントが切れていると思われるのですが、昔は小学校でX線を発生させたりしていたのでしょうか?被ばく基準の甘いおおらかな時代だったのでしょう。

妙高高原から上越高田へ

新潟に旅行に来たはずが長野県に長居しすぎたので、そろそろ北に向かうことにします。妙高高原は今の季節はオフシーズンのようですが、いもり池なる池がきれいでした。正面に見えるのは妙高山。

蓮の花がちらほらと。

さらに北に行くと上越市に入ります。そもそも今回訪れた八方池周辺(白馬)も妙高高原もスキーがとても盛んなところなのですが、上越市には日本スキー発祥記念館なるニッチな建物がありました。明治から大正にかけて日本を訪問してスキーを伝えたオーストリアの軍人レルヒをたたえる記念館です。私はあんまりスキーに興味はないのですが、展示は充実していて思いのほか楽しめました。

師団長の命令でスキーを学ぶ将校婦人たち

最後は糸魚川のフォッサマグナミュージアム

時間が無くなってきたので、海沿いを西に進んで糸魚川に戻ります。糸魚川といえば、なんといってもフォッサマグナとヒスイです。
糸魚川はフォッサマグナの西端に位置しているため、地殻変動の関係でヒスイが地下深くから地上に押し出されてくる地点なのです。ということで、フォッサマグナミュージアムでは大量のヒスイが展示されていました。圧巻です。

展示されているヒスイのごく一部。ヒスイ採取名人から寄贈されたものらしいです。

その後、レンタカーを返す前にヒスイが取れるという海岸によっては見たのですが、あまりの暑さに断念しました。当日は最高気温が35度に及ぶ猛暑日。こんな環境下で日光にさらされながらヒスイなんか探していたら死んでしまいます。

写真では伝わらないですが、容赦ない暑さです。



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