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ミリマスに興味の無かったオタクによる『アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕(1話~4話)』の雑感

筆者のミリマス歴
→高校生の頃にグリマスをプレイしてストーリーやキャラの理解を一切行わないまま2か月で辞めた。

・まず予想外だったのが高坂海美がめちゃくちゃ可愛い。正直あんまり注目してなかったし、そこまでキャッチーなキャラデザじゃないと思うけど、誰よりも目を引く可愛さ。一言一言が耳に残るcv.上田麗奈を活かしている良い声。
ついでに桃子もちょっと“ガチ”かも。可愛すぎる。俺は桃子のことが好きだけど、桃子も俺のことが好き。彼女は何か言葉にはしないけど、スーツの裾を握るなどで好意を表現する。

・4話時点では方向性の違いで多少ギスつくことはあれど、シャニマスやアニデレのような暗いギスつき方はしないように見える。人数が多くて基本みんな明るいからそうなるイメージがあまり湧かない。

・大げさな言葉や派手な演出を使わずに765PRO ALLSTARS をカリスマ性のある人気アイドルに仕立てるのが上手い。そして感慨深い。アニメのあの子達が……となった。正直1話が一番ヤバかった。シビれた。アニメとしてインパクトのある且つ引きのある1話するのが鉄則とはいえ、すごく良かった。当たり前みたいに大きなハコでライブをやり、当たり前みたいにアイマス世界にいる有象無象の人間がライブへ足を運ぶ感じが、「765PRO ALLSTARSがアイドルとして絶対的な立ち位置に存在するようになったのか」というビリビリと電撃が走るようなエモーショナルを感じさせた。
そして映画衣装の展示と映画を思わせるシルエットの演出、最高。『ToP!!!!!!!!!!!!!』をやるのもアツい。

・歴代の青キャラはクールであることを軸にしつつも、少し抜けたところがあったりお茶目であるという部分を後から出してくることも多かったけど、ミリオンの静香は最初の登場シーンから少し抜けたところを演出していた。ミリオンの御三家は他よりも若いので、クールに見えてもまだまだ少女であるということですか?やるね、ミリオンライブ。

・野々原茜はすごく突飛でヘンテコ一辺倒なキャラかと思わせておいて、原っぱライブがしっちゃかめっちゃかな方向性になった時は人並みに困惑して人並みにオロオロしていたのが不覚にもめちゃくちゃ可愛かった。映画の中でずっと感じていた「なんだコイツ」という色モノイメージが一瞬で覆る……まではいかずとも、一人のアイマスキャラとして綺麗に締まったような気がした。経験上こういう記号的な分かりやすいボケキャラは、根っこからの性格で天然ボケ気質だったりちょっとネジが抜けているようなボケキャラと絡む時に意外とツッコミ役にまわったりするだろうから、そういうシーンにも期待。

・最初アニメミリマスの情報が出た時「3DCGか……」となった記憶があるけど、観てみると全然気にならない。思っていたよりも表情は動くし、作画のブレも基本起こらないので、安心して観れる。
ただ、3DCGが間違いなく最適解だったかと言われると、そうとは言い切れないかも。普通にA-1の作画で動くアイマスを観たかったのもまた事実。

・全体的に(4話時点では)良くも悪くも無難なストーリーですごく観やすい。メイン軸になる3人を自然な形で押し出しつつ、他のシアターメンバーをドッとまとめて紹介せず、ブロックに分けて上手くキャラを立たせながら紹介するのがキレイだった。
特に未来と静香が初めてみんなと合流した時にロコがオブジェを作っていたり、昴と海美が屋内でキャッチボールしてたりとムチャクチャやってる感じがとても心地良かった。詳しく分からないけど“ミリマスっぽさ”の表れだったような気がする。

・杏奈が参加してたライブ配信の同接、多すぎ。vα-livももっと頑張って!!応援してます。

・ミリマスの明るい雰囲気を見て、シャニマスの“コンテンツの理解にオタクとしての地力が試される感じ”や、最近のデレマス界隈の少しギスついた雰囲気を見て気疲れした自分のアイマスボディを丁寧に癒してもらったような気がする。作品を詳しく知れば知るほどもしかすると暗い部分に触れたり心穏やかじゃなくなる要素があるのか?手加減してください。

・プロデューサー自体は非常に無個性なものの、あのワチャワチャした中に個性的で自己主張する感じのPが来てもそれはそれで嫌なので、これが最適解なのかも。

・『Rat A Tat!!!』を披露するオーディションシーンの未来たちに可能性を感じて他のシアターメンバーたちと一緒に衣装を着て歌い踊るイメージが見えるシーン、意味は分かるし良いシーンなんだけどシュールで面白すぎる。急に何なんだ。イナイレ最終回のシュート技?

  1. ・総括して良い作品。キャラはもちろん可愛いし、楽曲は手放しに信用しきっていいアイマスクオリティ。
    ただ、最近の美少女コンテンツ市場における個性的なキャラや突飛な衣装・設定・セリフなんかが飛び交い消費される流れに対してミリマスは少し切り口が弱いような気がする。映画を観てキャラに触れて、興味を持って解像度が高まりつつあるその道中にこそミリマス、そしてアイマスの良さが詰まっていると思うから、アイマスに一切触れてこなかった完全新規層を取り込めるかは微妙かも、という印象。ただ、アイマスPなら絶対にハマるだろうし俺自身もかなり興味が湧いた。
    そう感じたアニメミリマス1~4話でした。

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