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ポテトチップスの大袋。

息子が日本の生活に慣れてきて、大好きな「コ〇ケヤのうすしお味ポテトチップスを、買って来て~!」と催促するようになり、この単純な母が大袋を買ってきた日のこと。

「ほら~お望みのポテチだよ~ん!今日は、大袋買っちゃった。」

「おぉ~、でかっ!やった~!!でも、食べれるかな・・」

「いいじゃん、残しても。また後で、食べたらいいよ。」

「じゃぁ~、一緒に食べる???」

「えっ、お母さんも、食べてもいいの~?」

「うん!!!」

ということで息子と、ポテチ&その他をつまみながら、買い置きしていたビールを飲みました。次回息子と、こうして飲めるのは、いつになるのかな~なんて思いつつ・・・

「しかし、よくこんなに大きくなったよね。こうして一緒に飲めるようになったんだもんねぇ。あなたが小さい時は、よく泣いていたのにね~!!」

「自分でも小さい時、『こんなに泣いてたら、きっと涙が無くなるだろう。』ってマジで思ってたよ。とにかく、小さい時の思い出は、泣いている記憶しかないな~!」

「そっかそっか、涙が無くなるぐらい、泣いた記憶があるんだねぇ。そりゃ~すごいなぁ~!!じゃぁ今回、あなたが一人で韓国戻ったら、寂しくて泣いちゃうんじゃない?」

「う~ん、わからない・・・」

えっ、そんなぁ~、マジ顔でそんなこと言わないでよ~!こういう時は「泣くわけないじゃん!」っていうもんでしょう~!!なんて、心の中で思いつつ、グッと込み上げるものを抑えながら・・・

「もう、泣く涙は、小さい時に全部使っちゃったから、大丈夫だって!!」

なんて、おちゃらけてみました・・・

あれからもう、2週間は経ったでしょうか。


そうなんです、先週の日曜日に息子は韓国に戻り、韓国の大学にこのまま在学し、交換留学か大学院で日本の大学を目指すか、もしくは就職で日本に来るか・・・ということになったんですね。

2重国籍を持つ子どもたちは、22歳までに国籍を選択できるんですが、今回息子は日本の国籍を選択する方向性を、お役所に行って申請したので、最後の韓国生活を韓国の大学で過ごすことを選択し、この状態の中、一人韓国に戻って行ったのです。

息子を送るのとほぼ同時に、私も遂に独立生活が始まって、引っ越し&新しい家を整えるため、今日までいろいろと動いてました。


娘は、この日本で無事結婚し・・・

息子は、自ら韓国の大学を選択し、韓国に戻ったので・・・

遂に私は、第2の人生を出発することになったのです。


そんな私にとって『ポテチの大袋』は、中途半端な「うす塩味」なんかじゃない、ちょっぴり苦くて甘ずっぱい存在になってしまいました・・とさ(笑)





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