マガジンのカバー画像

私の好きな世界のMuseum

21
子どもたちと共に訪れたMuseumをご紹介しています。子どもの育ちと遊びの専門家として、子どもたちが世界への興味を広げるためにどんな環境が作れるだろうか、という目線で、Museu…
運営しているクリエイター

#博物館

私の好きな世界のMuseum:17マンハッタンチルドレンズミュージアム(ニューヨーク)

「私の好きな・・・」というタイトルに反して、「その時の展示が好みではなかった」という場所も紹介しようと思う。なぜ好みではないのか、という気持ちに向き合えば、きっと、自分が何を大切に思うのか、という気持ちに気づけるから。 そして、あくまでも「その時の展示が」「私の好みではなかった」として読んで頂きたく、施設そのものを批判しようというつもりは全くない。この記事を書くために、施設のWEBサイトを確認したら、現状、コロナ禍の対策打ち出しながら運営を続けていることや、オンラインのプロ

私の好きな世界のMuseum:15レッドパス博物館(モントリオール)

そのミュージアムは、緑あふれるキャンパスの中にある、白亜の建物だった。絵本のように美しくて、異世界に迷い込んだようだった。 カナダ、モントリオールにあるマギル大学は、カナダ最古の大学。そのマギル大学内にあるのが、レッドパス博物館で、カナダ最古の博物館と言われている。設立は1882年。 アルバートサウルスの骨格や、エジプトのミイラなどが有名だが、何が展示されているか、というよりも余白の美しさが印象的だった。 ホールの中央に置かれたアルバートサウルス。おかしな言い方かもしれ

私の好きな世界のMuseum:9プリマスプランテーション

ボストン近郊の観光案内を観た時から、「うわぁ、行きたーい!」と憧れた場所の1つ。アメリカ入植当時(17世紀)の暮らしを再現した場所。 展示物が並んでいるMuseumではないけれど、公式サイトにも「a living history museum」として紹介されている、れっきとしたMuseum。日本にも建物博物館があるように、こんな風に、昔の建物や暮らしを再現するのもMuseumだよね、と思う。 施設には、入植者の集落のエリアと、昔からこの土地に住んだ人たちの家があり、それぞ

私の好きな世界のMuseum:8スミソニアン②自然史博物館

「スミソニアン博物館」の中でも何より楽しみにしていたのは自然史博物館。大雪による閉館のため一度はあきらめたものの、翌日には開館。楽しみが1日のびた分、期待も喜びも更に大きくなった。 スミソニアン 自然史博物館を画像検索をすると必ずと言っていいほど目にする「巨大なアフリカゾウ」。息子たちの目にはこんな風に見えていたようだ。彼らにとって、Museumで出会うものたち1つ1つは、私が観るよりもずっと大きい。そして彼らに及ぼす影響も、きっとずっと大きい。 動物の剥製は色々なMus

私の好きな世界のMuseum:7スミソニアン①国立航空宇宙博物館

世界で最も有名な「スミソニアン博物館」は、ワシントンDCにある博物館群。 恐竜の化石と動物の剥製を求めてMuseumを遊んでいた私たちは、スミソニアン博物館でも自然史博物館を何より期待していた。 ワシントンDCに到着した日の夕方から雪が降り始めた。大雪により、自然史博物館は臨時閉館。 面白いことに、閉館するかどうかの判断は博物館ごとに違っていて、幸い他の博物館を見学することができた。 国立航空宇宙博物館。 スミソニアン博物館群でも、特に人気の高い場所。それぞれの時代を飛ん

私の好きな世界のMuseum:6ロンドン自然史博物館

2泊3日のロンドン滞在では、バッキンガム宮殿も、ビッグベンも、タワーブリッジも見ていない。 ロンドン動物園に行き、自然史博物館に行った。子どもたちが本当に行きたいところ。定番の観光スポットよりも、その方がいいと思った。その時しか見られないものだし、感じられないものだから。 さて。その自然史博物館は、中央ホールにある恐竜ディプロドクスの骨格標本で有名だったが、それも2017年までの話。今その場所にはシロナガスクジラの標本が展示されているらしい。(そう考えると貴重な写真!)

私の好きな世界のMuseum:5スコットランド国立博物館

記事を書くために、基本データを確認しようとネットで調べて、初めて知ったことがあった。それは、訪問した時には、この博物館の半分も観ていないってこと。たっぷり1日かけても、全部観られなかった、という記憶はあったのだが、それは東館(王立博物館)が全部観られなかっただけで、更に西館(スコットランド博物館)があったそうだ。(知らなかった。) 1日かけても、まだまだ全然時間が足りないくらい、内容がぎゅっと詰まったMuseumということで、ご紹介したい。 この時期、子どもたちと一緒に訪れ