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私の好きな世界のMuseum

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子どもたちと共に訪れたMuseumをご紹介しています。子どもの育ちと遊びの専門家として、子どもたちが世界への興味を広げるためにどんな環境が作れるだろうか、という目線で、Museu…
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#動物園

私の好きな世界のMuseum:18台北市立動物園

広大な敷地を持つ台北動物園。動物の生息域ごとに、13のエリアに分かれているらしい。(地理学的展示法!シアトルの動物園の時にご紹介した、動物の本来の生息環境をなるべく再現した展示法だ! 展示にもパターンがあるということを知ると、動物園の見方が変わってきた。) この動物園には、パンダもいればコアラもいて、ペンギンもいれば台湾に生息する動物もいる。ゾウもキリンもサイもカバも、みんないる。思いつく限りの動物は、みんないる、というイメージ。そして、比較的広い環境の中で、ゆったり過ごし

私の好きな世界のMuseum:14ロンドン動物園

見学に行ったというよりも、体験プログラムを楽しんだ、という印象の強かったロンドン動物園。記事を書こうと改めて調べてみると、教育プログラムに力を入れているとのこと。なるほど。 ここは、世界で一番古い科学動物園だと言われているらしい。さすがに動物の種類が多い。そして、1つの動物あたりの数も多いように感じた。 1頭がひたすら歩き回っているイメージの多いトラ。複数が同じエリアにいたら、相互に関わり合い、時にはじゃれあったりして、普段動物園で見るトラとは全然違う表情が見える。 キリ

私の好きな世界のMuseum:13チューリッヒ動物園

チューリッヒ中央駅からホテルに向かって歩いていると、[Zoo行き]の路面電車が走って行った。「Zooがある!明日行きたい!」ということで、行先決定。(ドイツ語でも、動物園の綴りは英語と同じ[Zoo]。発音は違う。)中央駅からあまり遠くない終点が、動物園。 創業は1929年と、スイスで2番目に古く、生態系を再現した動物園として有名とのこと。年々その規模を大きくしていて、私たちが訪れた時も工事中のエリアがあった。 こんなに角の美しいビックホーンを間近でみたのは初めてだった。

私の好きな世界のMuseum:12ウッドランドパーク動物園(シアトル)

広かったー!という印象ばかりが残っていたシアトルの動物園。でも、「ただ広い」だけではない、ということに、この連載を続けていて気づいた。それは、展示スタイルの話。 「生態的展示」という展示スタイル昨日の記事で、旭山動物園を紹介した。旭山動物園を語るキーワードは「行動展示」。 改めて調べてみると、「行動展示」と「形態展示」以外にも、色々な展示の形があることが分かった。(ところで「形態展示」とは、同類の動物を並べて展示する展示方法のこと。形態的特徴に注目させて解説するので、形態展

私の好きな世界のMuseum:11旭山動物園

動物園や水族館はMuseumなのか、と細かいことは言わずに、子どもたちが、すてきなものに触れて、新しい世界への興味が広がったり、好きなものをとことん楽しんだり、知らなかったことに出会えたりする場所・・・だと思えば、もう充分にMuseumとして紹介していいんじゃないかと思う。 という訳で、今回は、旭山動物園。 旭山動物園は「行動展示」によって一気に人気が高まった動物園。「行動展示」とは、動物が持っている能力や行動を引き出すような環境を作ることで、動物の本来の動きを鑑賞者に見て