見出し画像

【特集⑩】ココだけは押さえとけ!北部・離島振興【沖縄県知事選論点解説】


沖縄には39の有人離島があり、それらの離島には沖縄の人口の9%をしめる約13万1千人が住んでおり、慢性的な若者の流出と高齢化に直面しています。
高校はわずか4島にしかないため、高校進学のため生まれ育った島を離れる「15の春」と呼ばれる問題を始め、大学や専門学校、就職先を求めて若者が島を出るしかない状況があります。
離島の産業基盤は脆弱であり、サトウキビ栽培などの第一次産業の比率が高いことが特徴です。所得に関しては離島間でも格差があり、本島を超える島がある一方で平均年間所得が120万を切るなど厳しい状況の島も存在します。
離島を結ぶ空路や海路は住民の生活路線である上、防災や医療の点でも重要なのですが、過疎化が進んだ島が多く採算が合わないとのことで苦しい経営を迫られています。特に医療に関しては、医師数・看護師数が平均を下回って不足している上、産婦人科・小児科・脳外科が少なく、出産するにも自ら費用を出して本島へ渡らないといけない状況があります。また、全科にまたがって診察する能力が求められる点や代わりの医師がいない点で医療を行う側も厳しい状況です。
佐喜真氏玉城氏共に、医療と教育の支援充実に重点を置いて上記の状況への支援を掲げて
います。
<北部>
人口が集中しており産業も盛んな南部と比べ、北部は雇用機会がないことによる人口の流出、交通インフラの未発達などの離島と同じようなの課題を抱えています。雇用機会が少ないことは基地収入に頼る事にも繋がります。今回の選挙では、基幹病院を作ることや南北縦断の鉄軌道を作ることを佐喜真氏玉城氏共に掲げています。
<参考>
久住健治「沖縄の離島における課題とその対策」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2007pdf/20070202107.pdf
平山絵美「沖縄県の保険医療対策の現状と課題」
http://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/rippou_chousa/backnumber/2008pdf/20080514051.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?