オランダにおけるNIP(オランダ心理学会)認定「登録心理士」とは?

オランダでは「心理学者」という称号は法的には保護されていません。つまり誰であっても心理学者と言ってしまえる危険性があります。そこでオランダ最大の心理学会(NIP)は、履修した心理学系の大学・大学院を条件としたNIP認定心理士というタイトルを設立しました。これにより自分がNIP認定の心理士であることを証明できます。

さらに実務的な5年以上の経験を証明することで「登録心理士NIP」となることができます。登録心理士NIPは数年をかけてオランダにおけるNIP認定の専門分野における実務と認定登録心理士によるスーパービジョンを90時間以上受けることが条件となります。したがって、単にNIP認定心理士というだけではなく、これまでの実務がオランダ心理学会によって認められ、その上で継続的なスーパービジョンによりその品質を継続かつ向上に努めている心理士(心理学者)という立場になります。

実務経験を証明する分野は次の3つです。
・子供と青年期の登録心理士NIP
・仕事と組織の登録心理士NIP
・仕事と健康の登録心理士NIP

このような「登録」(単に学会へのregisterの意味ではありません)が取得された場合のみ、オランダで自分自身を認定登録心理士と呼ぶことができます。(注意:単に認定心理士NIPとは大学院までの経歴の認定です。)

「登録認定心理士NIPの過程を承認されたもの」とは、その条件を認められ、さらなる向上の路のルートにあるもののことに与えられる称号です。

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