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オランダの子供達の幸福感はどこから?


スタートはビジネス心理学会コーチング勉強会から

執筆日2022年1月30日:
大まかな方針と流れを決めてからの投稿開始とするために、初期は執筆をためてからの投稿となり、執筆日と登校日が若干前後します。)

こんにちは。オランダで心理職の事業の起業、スクールカウンセラー、心理カウンセラー、メンタルヘルス支援事業を行なっています。
オランダでの女性一人での起業(しかも子育てしながら)、事業の安定の図り方、仕事への向き合い方、そしてそんな私の継続的なキャリアの作り方にはもちろん紆余曲折と試行錯誤や試練がこれまでも今もずっとあります。

そんな中で、幸いにも日々そっと支えてくれる人たちがいます。
以前の日本での勤めていたビッグネーム組織の名をいうだけで「私」という存在を一瞬にわかってくれるような後ろ盾を失って始めた起業もはや20年、会社名、場所は変わりつつも私のライフワークの軸は常に「心理学」にありました。


専門が「組織と労働の心理学」であったことから、それを軸に長年やってきた中で、何よりも貴重な存在が「助け合える仲間達」。もちろんそれは、仲間などと呼んでは失礼なほど著名な大学教授から、大手企業の重役もいらっしゃるのですが、
女性が一人で日本で海外で前例のないキャリアを築くことを励まし、助けてくださった多くの方達がいらしたことが今日の私の支えとなっています。

その一つに「ビジネス心理学会」があります。ビジネス心理学会では、ビジネスの生きたシーンに心理の専門知識を取り込んで、ビジネスの成長、効果的なビジネス環境を作り、そこで働く人たちの働きがいや幸福感、長期にわたるキャリア作りを支援する学術的組織です。恐縮ながらその学会での立ち上げから関わることができ、現在でも理事を務めさせていただいています。

さて、その学会でビジネス心理上級のマスターを目指して学ばれる企業勤めのキャリアのある方々、また学生の方々と一緒に学ばせていただく勉強会の中で、重鎮であるビジネス心理の先端を走る指導者の方と実際にリアルな職場で組織や人の問題を管理する職業人プロの方々の話を伺いながら海外で仕事をする中で
私なりの問題提起がありました。

職場(ワーク)でも職場の外(つまり私生活やライフ)でも幸福感を得ることができるのは自分自身への肯定感と自分のキャリアへの肯定感であって、日本人は肯定感が低いと言われがちであるけれど、もし本当にそうなら、世界一子供の幸福感が高いと言われるオランダから、成長過程が与える生涯発達へのヒントをきっと学べるのではないか、

ということでした。

オランダといえば「子供の幸福感」と「イエナプラン」

そこで以前から気になっていたのが、オランダでのイエナプラン。それを改めて学習し直し、人生の土台を作る過程での幸福感、肯定感の成長の促し方の研究を開始し始めたのです。オランダではほとんど学校で(イエナプランとは謳っていない学校でも)そのイエナプランの特徴を意識的にまた無意識的に効果的に取り入れていると感じています。それほどイエナプランの哲学がオランダ現地校、インターナショナルスクール、そして日本人学校全日校にも浸透していると感じています。
オランダ人の優秀さは世界的に知られていることを考えると、そのヒントは彼らの成長過程にあると期待できるのです。


プロジェクトに話を戻しますが、イエナプランの概念を取り入れて子供たちと交流していく場所作りのため、私の仕事と分野の中で現在いくつも種まきをしています。

それは対話の在り方かもしれない、またそれは環境の作り方かもしれない、はたまた多様な子供たちの共同体から生まれる相互作用のためかもしれない、ヒントが存在する要因と場所の可能性はたくさんあるのです。

それらはきっと「教育システム」という大きな課題に疑問を投げかけることをしないまでも(課題が大きすぎると複雑な立場が絡んだり困難になるため)、今の日本の(日本人の)そのままの在り方に補完的に取り込みながら小さな変化を起こしていくということは可能なのではないでしょうか。なぜなら日本のまた海外の教育システムのどちらがいいのかという2択的なものではないのだと思うからです。

ご両親が、また本人がどんな教育を受けたら幸せなのか、どこで生きていきたいのか、子供の性格に合うのはどちらなのか、さまざまな複合的な要因が関わってくると思うのです。

グローバルウェルビーイング 絵本読み聞かせの会

ここではその働きかけの中で、特に子供達に向けたプロジェクト「絵本の読み聞かせの会」に焦点を当て、次のようなトピックについて事業(サブ事業)の発展と研究の発見をご紹介していきます。

イエナプランを子供と(関わる)大人の日常に取り込む方法とは?
子供達の中で起こるワクワク対話のマジックへの仕掛け
思考学習、探求学習を動機づける環境づくりとは?

結果として期待できるものは2つです。
それは「発信する力」「肯定感」と「仲間と作り上げる相互育成」。その背後には知識や知能とは別の非認知能力の自発的な成長です。

さて、動かしながらその様子をレポートしていきたいと思います。



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