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蝉の声

都民でもない私が
東京都知事選の
YouTube追っかけして
身辺慌ただしい。
高知の"はちきん"気質を
持つパッショネイトな
私だ……
ラインや電話にSMを
駆使して草の根運動して
勝手に盛り上がっている。

洗濯物を干していると
隣の公園から蝉の声が 
聞こえてくる。
否応なしに夏本番が
そこにある。
1人息子が
後少しで50才になる。
出産当時
高知日赤病院には
エアコンもなくて
難産の末に帝王切開した
私を気遣った父が
枕元に氷柱を立てて
くれていた。
ひんやりした空気が
顔にあたり気持ちいい…
翌日
"生まれた息子の顔を
みたい"といえば
何となく母の様子が
おかしい…..
よくよく尋ねてみれば
保育器に入っていると
余り釈然としない返事を
する…..不安が胸に広がり
いてもたってもいられない。
痛むお腹を庇いながら
壁つたい歩きして
新生児の保育室に行くと
皆が小さいながらも
赤ちゃんだったが
息子だけが青ちゃんだった。
凄いショックを受けて
そこからの記憶がない
氣がついたらベッドの上に
横たわっていた。
父がおもむろに口を開き
"9日間分娩促進剤を打って
お腹の中で大変だった
〇〇は心臓が肥大した
状態で生まれたが
明日には
経管栄養をうちきるので
お前がしっかり母乳を出してやればいい。
頑張れ"
と励まされた。
医師からは   
"小学生になる迄には
正常になる"と説明されて
一安心した。
1974年7月の話だ。
後にSMAPのファンに
なった私は
メンバーの草彅剛君が
同年7月9日生まれと知り
"しまったぁ!1日早く
帝王切開して貰って
いたらよかったのに~"と
息子に云ったら
えらい剣幕で
静かに怒られた。
"誕生日も名前も
 氣に入っているので
 いらない事を言わない"
"老いては子に従え"って
   ホンマかいな!

   ラブ&ピース



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