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隔離

【AYA世代息子のALL闘病日記.67】

近況報告です。

今回の入院時には窓側のベッドが空いておらず、はじめて窓なし、廊下側のベッドになった息子は外が見られないのを大変残念がっておりました。

入院すると同時に気になり始める同室者の生活音。

おじちゃんたちのゲップ、お○ら、イビキ…。

きっと、お互いさまで息子もいびきかいたりしてるとは思うけど、

娑婆生活で一瞬忘れていた、入院生活のストレスが再びむくむくと浮上。

また、コレに付き合うんか…とうんざりしていたところに、思いがけず担当医がやってきて

今回入院した直後になんと、コロナの濃厚接触者であることが判明したらしく、急遽PCR検査を受けることに。

ホントの濃厚接触者には当たらないと思われるけれども、万が一感染していたら大変だし。

もし発症してしまったら命取り。

念には念を入れましょう…ということで急遽個室へ移動するとの説明を受けたようです。

世の中は未だコロナ禍。

福岡県内もまん延防止等重点措置が解除後、少し落ち着いてきたとは言え、まだまだ身近で感染者や濃厚接触者になったという声をよく聞きます。

医師の説明を受けて、バタバタと荷物をまとめる息子は…

不謹慎にも「ひとりになれる!」と内心ほくそ笑んでおりました。

そして(ある意味念願の)個室へ移動。

個室料金1日8,000円のお部屋は大きな窓もあるし、トイレも完備。

今回は施設管理上の移室のため、期間限定で私費負担はなし。(大きな声では言えないけど、ここ、けっこう大きい)

とても見晴らしがよく、福岡の夜景もめっちゃキレイ。

オレはこの景色を独り占め。

・・・

これがホテルだったらどんなにいいか…。

やっと、ひとりになれたけど、

窓ガラスに映る姿は点滴をしているオレ。

首からルートが何本もぶら下がって

どこに行くにも点滴棒に繋がれたまんま。

脚も腕も別人みたいに細くなった。

階段を1階分下りるだけでもヒザが笑う。

いつもベッドの上であぐらをかいているせいか、脚の外側のすね毛はほとんど擦り切れてなくなった。

髪の毛と違ってすね毛が生えてくる気配はない。

病気のオレって、何なんやろな…。

束の間のおひとりさま生活は、うれしいような、かなしいような。

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息子からかくかくしかじか、個室に移ったとの連絡が来た時にはちょっと冷えましたが、このコロナ禍ではもうどこで起こっても仕方がナイことですね。

病院も最善の対策を早急にとってくれたので大事には至らなかったようで、

結局のところ、

息子のPCR検査はその後2回目の検査も陰性で、発症することもなく、自動的に大部屋に戻されましたとさ。

その日がちょうど入院生活100日目だったと。(;^ω^)

再び、おじちゃんたちと仲良く寝起きを共にし、がんばることに。

おつかれちゃん、息子!

次に続く。






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