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口腔・咽頭内アフタ性潰瘍

【AYA世代息子のALL闘病日記.91】

月1外来通院治療中の息子。

実は、先週までの1週間、
コロナ罹患以降初めて発熱していました。

薬の副作用のせいか、免疫力が落ちていたせいか

口の中におびただしい数の口腔内アフタ性潰瘍、いわゆる「口内炎」が出来はじめ

どんどん数が増え、潰瘍も深くなり

とうとうのどの方まで広がってしまいました。

のど〇んこの両脇に大きな潰瘍が散在。

入院中は副作用の予防にも気を遣い

1日に何度もうがいをしたり、歯磨きを念入りにやったり

口内炎ができ始めたらさっと薬を塗って対処していました。

まぁ、それが治療だからね、

だけど、シャバに出ると

他にもたくさんやることがあるから

口内炎の予防なんて、すっかり忘れてしまっていたと。


飴をなめたりしてのどを潤そうとしても、唾液を飲み込むことも辛く

「〇ィダ―inゼリー」などのエネルギー飲料や水を飲みこむ事すらできず、

あまりののどの痛みに

ほとんど水分も摂れなくなってしまいました。

人間、食事が摂れなくなると気持ちが落ちますよね。

イライラもするし

テンションがダダ下がり。

声も出せないし、熱もあるけど仕事は休めない

というか、休みたくない。

復職後日勤業務になってからは、お給料がかなり減ってしまっていて

外来の通院治療のために毎月1日は平日に年休を取らないといけないため

これ以上、仕事も休みたくないんだと。

休むとさらにお給料も減りますしね。

息子は通院給付金付きのがん保険には加入していなかったので

外来通院費も毎月2万円近くかかっていて、

結構な負担になっているという事実。

4月になり

職場の上層部が全シャッフルしたそうで、顔馴染みがない新しい上司がきて

病気の事やこれまでの経緯もすべて一から説明が必要。

新年度の書類整理は山ほど積みあがっていて、毎日残業。

気力も体力もギリギリの状態。

低血糖も相まって思考も鈍くなるし、薬も飲めないから余計に治らない。

痛み止めも飲めないし、飲めたとしても効いている気が全くしない。

等々

書いてる方もどよーんとなってしまうくらい、(読んでる方は引っ張られないでね)

すべて負の悪循環のループに陥っていました。

息子の状態を耳にしてから

3日間連日、往復3時間をかけて流動食をつくりに息子宅へ通いました。

目の前に流動食があっても、痛くて食べられないことに苛立つ息子。

「これはさすがに点滴した方がいいのでは?」と私も不安に。

息子の口からは久しぶりに

「なんで、こんな目に遭うんやろう」
「なんでオレだけこんな病気にならんといけんの?」
「いつまでこんなこと続けんといけんの?」
「もうがんばるの、いやや」
「……もう、どうなってもいい。もう知らん」

息子の悲痛な叫びと嗚咽が、
夜な夜な続き、

私は答えることも出来ず
ただただ、背中をさする事しかできませんでした。

かかりつけ(入院先)の救急を受診しようと勧めても息子は首を縦に振らず。

理由は、

救急で受診すると次回の抗がん剤投与の予定が延期になってしまう。

そうなると、トータルでの治療期間が長くなってしまうから、延期はしたくないと。

いや、

「そののどの状態だったら 免疫力が落ちてるってことだから
そもそも、次回の抗がん剤は延期でしょ?」

と、なんちゃって看護師の私は思うけれども、

面と向かって息子には言えず。

それならば……と

自宅近くの総合病院の救急外来を受診しようと問い合わせても
やっていないし、受け入れてもらえない。

受け入れてもらえそうなところも「時間外診療費」として2万円近くかかると。

この日本で、そんなことある?

もうコロナ禍は明けたんじゃないの?
国民健康保険証持っているのに
救急受診してそんなに医療費かかる?

みんな、こんな時どうしてんの??と苛立ちつつ、

近医の時間外診療で約2万円かかると聞いた時点で
息子の気持ちはポッキリと折れてしまいました。

お金の事を気にして、「受診するのはムリだ」とうなだれている息子を見ていると、私もだんだん腹が立ってきて

「お金の事は気にせんでいいって言っとるやろ!!」

とつい、声を荒らげてしまって……

余計に息子がむせび泣く始末。

22歳の息子がさめざめと泣く姿を見て

思わず、私までもらい泣きしてしまいそうになる。

そして、

「あぁ、また、怒ってしまった……」と自己嫌悪に陥る私。

また、やらかした(泣)

息子のそばに居ても、
その痛みを代わってあげることも出来ない。

何にもしてあげられない不甲斐なさでいっぱい。

結局、次回の外来治療のことを案ずるより、今を何とかしなければ!入院もやむ無し!という事に立ち返り、

かかりつけの夜間救急に問い合わせてみたところ、、、

あっさり受診OK。

しかも受診してソッコーで診てくれ、

意外にも

「血液検査データは特に異常がない、フツーの人とおんなじです」

とのことで

食べられてはいないけど、「帰宅してOK」と。

「この状況で、点滴せんでもええんかーーーーい!!」と独りツッコミしつつ、

麻酔薬入りのうがい薬だけ処方されて、帰宅しました。

麻酔薬入りのうがい薬は一切効かず
ご飯も何も食べられない状況は何一つ変わらないけど

血液検査データが特に異常がないとわかったことと、

息子のカルテがあり、
これまでの治療経過が把握できる施設での医師からの病状説明は
息子も私たち家族もとても安心でき、

帰宅後になんとか飲み込めた痛み止めが効いたせいか、

うどんが少しずつ食べられるようになって
ウトウトすることも出来たようで
なんとかひと山越したように思います。

ここまで長々と書き連ねてますが、

結果、

「最初っから、かかりつけを受診しとったらよかったやん!!」

という話です。


その後、

案の定、外来での治療は2週間後に延期となり

息子からは「ご飯もふつうに食べられるようになった」とLINEが入りました。

咽喉の口内炎はウィルス性のもので、全く悪いものではなく、

粘膜に副作用症状が強く出やすい、メソトレキセート(代表的な抗がん剤)の血中濃度もほとんどないため

「のどにいたウィルスによる感染で、自力で薬が塗れない場所に、たまたま出来てしまったことによるものでしょう」

とのリケジョDrの診たてでした。

外来治療中に起こるこのような口内炎は、

「ひどく頑張りすぎたからできたもの」でもなく

「ゆっくり休んでいたらできなかったもの」でもないそうで、

ある意味、しょうがないらしい。

それ以降は、徐々に回復してきたようで

息子に「体調どう?」とLINEをしても

「げんきー。ふつー」

としか返信がありません。

喉元過ぎれば・・ってやつでしょうが、

「便りがないのがいい便り」ってこと、ですかね。

久々に、
息子の身体不安にビビった1週間でした。

体調悪くなったら
ガマンせずにかかりつけ医を受診すること、
夜になったら症状が酷くなったり
いろんなことが後ろ向きになってアレコレ考えちゃうから
日中の間に受診しましょうね。

「なんちゃって看護師&出来てない人」の学びより


それでは、また!

☆助産師&スピリチュアルライフコーチうっしーはこんなお仕事してます。「あなたの願いを叶えるイベント&個人セッション」いのちのみなもとアカデミー


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