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人工透析

【AYA世代息子のALL闘病日記.60】

3クール目の抗がん剤治療が始まりました。

今回は初日に24時間かけて大量の抗がん剤を投与。

オンコビン(息子が苦手な指が痺れるやつ)、メソトレキセートを2種類の投与方法で、その他髄注としてステロイドと併せてメソトレキセートも入れたそうです。

抗がん剤を入れたあとはカラダから排泄させないといけないので、これまた大量の点滴で尿として排泄を促すのですが、

尿量にも基準があって、1300ml/8時間出せなかったら夜間でも利尿剤をかけて尿を出さないといけないらしい。

眠たいのに夜中に何回も点滴架台をガラガラと押してトイレに行くのって大変ですよね。

尿意で目が覚めてゆっくり落ち着いて眠れませんよ。

点滴だけでなく、水分もしっかりとるように言われてペットボトルの水をすでに2Lは飲んだと。

入院時に500mlのペットボトルの水を箱買いして持たせたので飲む水には困らなかったようで、水を買いに行ったりすることもなく作戦成功。

結果1日で6Lの尿を出したと。

普通の成人の尿量は、1回尿量300mとして約8回として2400ml。まぁ2Lくらいやろ?

6Lって、、、あんた、それ、普通の人の約3倍やで!?

息子の腎臓スゲー!って思っていたら

なんと、事はそんなに簡単な話ではなかったらしく、

実は6Lの尿量を出してもなお、カラダから排泄しなきゃいけない抗がん剤は排泄されることなく血中に残っていることが血液検査で判明。

治療前のクレアチニン(腎機能の指標)の数値は1.78(成人男性の正常値は0.7くらい)だったのに、

治療後48時間のクレアチニン血中濃度が5~7!!

通常よりえらい高い値になっている!!

メソトレキセートの排泄遅延が起こりうるってこのことかしらね。

リケジョDrから電話が入り、「腎臓が代謝しきれていないので今から人工透析で強制的にとりのぞきます。」との連絡がありました。

人工透析と吸着療法?で抗がん剤を体外に出す治療をするらしい。

人工透析をする場合、前腕にシャントという動脈と静脈をつなぎ合わせた血液の通り道を作ったりするのですが、息子の場合は大量の点滴を入れているCVカテーテルを入れ替えて?できるそうで、

透析をすることで新たに痛い思いをすることはないということなので、それを聞いて安心しました。

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これまで感染症くらいで大きな副作用はなかっただけに、再びちょっと心配にはなりましたが、

週末にかけて透析をやってみて、その効果次第で今後メソトレキセートを使うかどうかの判断をしていくとの事でした。

1回に4時間かかる人工透析。

息子は「寝てる間に透析終わった」とは言っていたけれど、透析してるって聞いただけで重病感満載。

抗がん剤よ、役目を終えたら息子のカラダから早く出て行っておくれ。

そして、息子の腎臓よ、がんばれ。

なんとか透析なしでも代謝できるよう腎機能がアップしてくれますように。

次回に続く。








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